金利が最大9%!カンボジアのマイクロファイナンスLOLCで口座開設&定期預金

数年前にプノンペン商業銀行で口座開設&定期預金を組んだ僕です。
今回、3年ぶりカンボジアにやってきまして定期の残高を確認したところ税引き後で20%弱増えててホクホクなのですが、実は最近のカンボジアにはさらにお値打ちな預金商品があるってことで、今回の旅ではそちらの口座開設にもトライしてみようかと。

マイクロファイナンスの定期預金が熱い!

そもそもマイクロファイナンスって何よ?って話です。
マイクロファイナンスとは貧困者向けの小口融資を行う金融機関のことで、これが結構高額な金利をとってるんですよ。貧困者向けってことで信用度が低いせいもあって街中の張り紙によると借金すると年間で18%くらいの金利を払わなきゃいけない模様・・・

写真は街中にはられているマイクロファイナンスの広告。
1.9%って書いてあるけどこれは月利だと思われ、年利にするとかなりの高金利になります

で、われわれとしてはこのマイクロファイナンスにお金度預けることで高額の金利をゲットできるってのが今回の話題。

なんと最高金利は9%!
USD建ての定期預金で年利9%とか意味のわからないくらい高金利っていうか、海外不動産投資の詐欺みたいな話に騙されるならカンボジアで定期預金のほうが楽だし面白いかなと(笑)

もちろん、高金利にはわけがあります。
まずカンボジアというアジアでもかなり貧しい国での定期預金であるということ。国自体がどうなるかわかりませんし、銀行が潰れることだって考えられます。また、日本国内のように預金保護の仕組みがないので銀行が倒産した際には全額失う可能性もあります。

こういった事情からあまり多くは預けたくない上に、すべての手続時には現地に行く必要があり、単純に投資効率で考えると飛行機代で足が出る場合も(笑)

前回作った定期預金は3年間順調に増えていますが、今後もそれが続くかどうかは誰にもわかりませんので、そこは自分のリスクで考えてくださいね。僕は薦めてませんよと念を押しておくということで。

日系資本ののマイクロファイナンスもいくつかある

カンボジアの金融が熱い!
ってことで日本企業が投資しているマイクロファイナンスがいくつかあります。日本からの投資が入っているからといって安心できるわけではないですが(しかも日本企業が直接投資しているわけではない)、よくわからないローカル企業よりは若干いいような気もします。

PRASAC
スリランカにあるオリックス系グループ会社LOLCの資本が入っている業界最大手らしい。

Hattha Kaksekar
三菱UFJ銀行の子会社から資本が入っているらしい。業界3番手

LOLC(Cambodia)
上記のプラサックと同じオリックスのグループ会社LOLCの資本が入っているらしい。業界4番手

カンボジア金融機関の資本関係はしょっちゅう変わってて、気がついたらぜんぜん違う資本に買収されていたということも多いので、まぁ参考程度ってことですが、幸いにここれらはカンボジアのマイクロファイナンスでも大手なのでこちらで開設できるのがベストかなという予想を持ってやってきました。

ちなみに前述のプノンペン商業銀行はいつの間にか韓国資本位買収されて日本資本ではなくなってしまいましたし・・・

PRASAC(プラサック)の口座開設にトライ!

当初、大手が一番ってことでPRASAC(プラサック)での口座開設を考えていました。で、熱い中歩いてプラサックのシェムリアップ支店にやってきたわけですが・・・

「口座開設と定期預金がしたいんですが・・・」
「外国人ですね?カンボジア国内での労働契約書はありますか?」

え。。。パスポートだけじゃだめなの・・・?

んで、旅行で来ただけなので労働契約なんてないです。なんなら住所もなくてホテル住まいですが・・・と正直に説明したところ、昨年から規制が厳しくなりカンボジア国内の居住実態のない外国人の口座開設はできないとのこと(T T)

で、撃沈。

Hattha Kaksekarの口座開設にトライ!

仕方ないので地図を見たところ徒歩で10分位のところにHattha Kaksekarのシェムリアップ視点があるのを発見。で、また熱い中歩いてきたのですが・・・

「口座開設と定期預金がしたいんですが・・・」
「外国人ですね?カンボジア国内での住所及び賃貸契約書はありますか?」

で、またしても撃沈・・・
これはもうダメかもわからんね・・・と意気消沈していたのですが救いの手が・・・

LOLCはまだ行けるらしい・・・

という話をある方から聞きまして改めてトライ!
窓口に行って外国人で住所も労働契約もないけど口座開設できますか?と、聞いてみたところなんかいろいろ確認してくれた結果口座開設できるってことになりました。滑り込みセーフなのか・・・?

まぁ、LOLCはATMもなく、もちろんネットバンクなんていうナイスな仕組みもないためいろいろ不便なのですが、僕は定期預金しかしないし、とりあえずやってみるかってことで。

それにですねLOLCには恐るべき特典があるんですよ。

なんと普通預金口座の金利が5%
定期預金じゃなくて出し入れ自由な普通預金口座の金利が5%というミラクルな口座なのです。しかも毎月利払いがある。

そして定期預金の最大金利は9%!
1年定期でも8%の金利がつくのでまさに夢のような貯金環境です。これだけ金利がつくとうっかり何かの事業に投資とかするより単に貯金しといたほうがいいような気も(笑)

しかもUSD建てで貯蓄可能。
プノンペン商業銀行の記事にも書きましたが、カンボジアは日常的にUSDが流通しており銀行口座もUSD建てで開設が可能です。

カンボジアでは月に10万円あったらかなりいい暮らしができるという話を聞いたので、1,500万円くらい持ってカンボジアに来て預金金利でのんびり暮らすなんて夢も膨らみます。

持ってればですが(T T)

ただし税金は非居住者の14%に

以前、プノンペン商業銀行で口座開設をした際に書きましたが、カンボジアの銀行口座では居住者か非居住者かによって控除される税率が異なります。

居住者:6%
非居住者:14%

非居住者は8%も税金が高く、1年定期で8%の金利の場合、実際に受け取れるのは6.88%になってしまいます。

このため、できれば居住者アカウントを持ちたいところ。
で、以前、プノンペン商業銀行では1年間のマルチビザをとっておくことで居住者アカウントが作れたのでその旨相談したのですが、僕のように住所も労働契約もない場合は無理とのことでした。

もしカンボジアに移住予定で賃貸契約を済ませたあとなら居住者アカウントの開設も可能とのことでしたが・・・

ってことで、今回は口座開設は可能だったものの税率は14%になってしまいました。

口座開設・定期預金はパスポートのみでOK

で、これらの打ち合わせが完了すれば口座開設は簡単。
必要書類はパスポートのみ(入金するお金はもちろん必要。普通預金口座はUSD50以上の残高が必要)で、あとは行員の方が書類を書いてくれるので何箇所かサインすればLOLCの普通預金口座開設は完了です。

ここで注意点ですが、前回プノンペン商業銀行で問題が発生したのと同じくLOLCでも1年間まったく入出金がなかった場合、普通預金口座が凍結されてしまいます。これについては、プノンペン商業銀行で行ったのと同じく利子が毎月普通預金口座に振り込まれるタイプの定期預金を少額で設定し、見かけ上の入出金を作る方法で対策可能です。

ってことで、窓口でお願いして2種類の定期預金を組みました。

右側が毎月配当タイプの証書なので金利が7.75%になってます

窓口を再訪問する以外に残高の確認方法が一切ないのと、そもそも行員の方の英語がかなり微妙でちゃんとコミュニケーションが取れていたのかが非常に不安なのですが、とりあえず口座開設と定期預金の設定は完了しました。

次に来たときにちゃんとお金が増えていますように・・・(笑)

 

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