香港でAPECビジネストラベルカード(ABTC)を申請する
先日、晴れて香港永久居民(パーマネント)IDカードをゲットした僕ですが、永久居民IDカードをゲットすると香港でAPECビジネストラベルカード(ABTC)を申請することが可能になります。
APECビジネストラベルカード(ABTC)とは?
APECビジネストラベルカード(ABTC)とは下記参加国に短期ビジネス目的で訪問する際にビザの取得が不要になったり、ノービザでの滞在期間が大幅に延長になったり、イミグレでいつもガラガラに空いている専用レーンを利用可能になったりする超便利なカード。
APEC域内での海外出張を便利にするためのカードってことですね~
参加国は以下の通り
オーストラリア、ブルネイ、チリ、中国、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、 メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、 シンガポール、台湾、タイ、ベトナム、日本、米国、カナダ
このAPECビジネストラベルカード、日本でも取得可能で以前と比べると条件が大幅に緩和されているのですが(以前はそれなりの規模の会社の社員などでないと取れなかった)、香港の条件はそれ以上にゆるゆるなので永久居民IDカードをゲットしたらとりあえず申請しておくと便利じゃないかと。
これもってると・・・
通常ノービザの滞在期間が15日な中国に60日まで滞在可能になるんですよね。専用レーンも使えるしこれがあったら中国の就労ビザいらない気がしてきたよ・・・。
香港での申請条件は?
香港でAPECビジネストラベルカード(ABTC)を申請できる条件は下記のとおりです。
- 香港のパーマネントIDカード
- 有効なパスポート(もちろん日本のパスポートでOK)
- これまでに参加国のいずれでも入国拒否を受けたことがない
- 犯罪で有罪判決を受けたことがない
- ビジネスの目的で参加国を訪問するビジネスマンであること
最後の項目はちょっと抽象的ですが、これを証明するのは会社から発行されたサポーティングレターってことになります。僕は自分の会社なので、「この人はビジネス目的で対象国に出張するよ」とサラッと書いて自分でサインすればOK(笑)
費用は?
審査に通ったらカードの発行費用がHKD540かかります。
申請方法は?
申請方法は下記の書類を書いてワンチャイのイミグレーションタワー7Fの「Other Visas and Permits Section」に持参するか郵送で送るだけです
必要書類は下記の通り
すべて英語での記入となります
- パーマネントIDカードの写真がある面のコピー
- パスポートの写真のあるページのコピー
- 50x40mm以上55x45mm以下の顔写真2枚
- 所属する会社発行のサポーティングレター
- 申請書(ID900)
サポーティングレターを書くのが少々めんどくさいですが、それ以外は特に難しい書類はありません。
また、上記の他に暫定カード受け取り希望書類(SF / IM / 1609)を提出することで優先的に審査してもらう国を選ぶことが可能です
APECビジネストラベルカード申請時には参加国すべての承認が必要で、1カ国ずつたらい回されるためすべての国の承認を待っていると超時間がかかります。一方、申請者の立場では「いや、じつは実際に行くのは3カ国だけなんだけど・・・」ということもあったりします。
んで、それなら必要な国だけ先に承認をもらって暫定カードを発行してあげましょうってのがこの書類です。なので、暫定カード受け取り希望書類で希望する国にチェックを入れて提出すると早めに暫定カードが貰える可能性があります。
この書類で指定できるのは5カ国まで。
なのですが・・・
実際に手続きした感じだと、これで指定したからって早く審査してくれるわけでもないっぽいのであまり意味ないんじゃないかと・・・
ちなみに優先国を選ぶ際に「Chinese Taipei(台湾)」を選んではいけないとの記載があり、「なんでやねん!」と思ったのですが、後でわかったところによると香港からATBCを申請した場合、台湾の承認はおりないようです(T T)
で、申請は先にも書いたとおり、イミグレーションタワー7Fの「Other Visas and Permits Section」に提出するか郵送で送ればOKです。
僕はパーマネントIDカードを受け取りに行ったついでにその足で7Fに立ち寄って申請手続きをしてきました。
特に予約等は必要ないためOther Visas and Permits Sectionの受付の行列に並び、順番が来たら上記の必要書類を窓口に提出します。
途中でIDカードとパスポートの原本の確認があるので一緒に出してしまえば無言で手続きが終わるんじゃないかと。
その場では、受け取り書類等をくれないため「え、これで終わり?このあとどうするの?」って感じになりますが、後ほど申請書に記載した会社の住所宛に香港内での審査を通過した旨の書類が届きます(僕の場合、この書類が届くまでに1ヶ月強かかりました)
注意点は申請書に記載した「business address」に届くところ。
申請書には自分の住所と会社の住所の2つの記入欄がありますが、このうち会社住所の方に届きます。
僕はいつまで経っても連絡がないのでイミグレに問い合わせメールを送ったところ、「いや、もう会社の住所に連絡の書類送ったし」との返答をいただき、心の中で「うちの会社、会計事務所のレンタル住所だからさ・・・」と思ったのは内緒だ(笑)
各国の承認状況はこちらのページで確認可能
香港での事前審査が問題なく済むと、イミグレからAPECカード参加各国へ承認の手続きが行われます。
承認手続きは国ごとに行われるためスピード感がバラバラなのですが、現在の承認状況は下記のページで確認することが可能です。
こちらのページで、Economy of ApplicationにHonKong, Chinaを選択
上記で郵便で届いた書類に記載のApplication Numberを記入して右上にある「Search」ボタンをクリック
するとこんな感じで現状OKが出ている国の一覧が表示されます。
このまますべての国の承認が得られるまで待ってもOKなのですが、自分が必要な国の了承が全て得られているようであれば暫定カードの発行を申請することも可能です。
僕は、使いたい国の一つであるマレーシアの承認が最後まで降りなかったため、結局、台湾を除くすべての国の承認が降りるまで待ちましたが・・・
使いたいすべての国から事前承認が降りたら?
で、待つこと4ヶ月・・・
最後のマレーシアから事前承認が降りて台湾を除くすべての国がOKになりました。
ここで注意点ですが香港から申請した場合、すべての事前承認が降りたからといって自動的にカードが発行されるわけではありません。こちらから「準備オッケーだからカードを発行してね」と書いたレターにサインをしてイミグレに送る必要があります。
これをしないといつまで待ってもカードが発行されません。
この書類を送ってから2週間ほどでこんな感じでカード発行完了の連絡が来ます。
あとはのレターと、レター内で指定された書類(僕の場合はパスポートのみ)をもって、イミグレーションタワー7Fの「Other Visas and
Permits Section」にカードを受け取りに行けば手続完了!
連絡書類内でイミグレーションタワー7F「Other Visas and Permits Section」の18番窓口に行くように指定されているのでやってきました。
窓口で持参した書類をすべて提出。
するといくつかサインするように言われるので指示に従います
続いて支払い窓口に行くように言われるのでこちらでカード発行手数料のHKD540を払います。
で、費用と引き換えにAPECビジネストラベルカード(ABTC)をもらって手続完了!
色々あってトータルで半年くらいかかった気がしますが無事にゲットできました~
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