格安で日本帰国時用の携帯電話を持つ方法を考える
僕はちょくちょく日本に帰国するのですが、この時どうにも困るのが携帯電話なんですよね~。日本に帰るとデータ通信が高くて(香港携帯のローミングだとHK$168/日くらいかかる・・・)、ホントに単なる電話としてしか使えない。
いつでもネットに繋がる便利さに慣れていると不便すぎる!
しかし、日本国内でデータ通信使い放題の契約をするとなると毎月5,000円くらいは掛かるわけで、それはかなりもったいない。なんとかもうちょっと安い費用で日本でもそれなりにインターネットと通話ができる方法はないものだろうか・・・?
ということで考えてみました。
MVNOの格安プランでインターネット繋ぎ放題を確保
まず、日本でのモバイルインターネット環境を考えたいと思います。
ここで利用するのは最近流行のMVNO。MVNOとはドコモなどから回線を借りて、速度や容量などを制限することで格安な料金プランを設定している携帯電話会社のことで、古いものとしてはb-mobileなどが有名です。
このMVNO、現在日本で熾烈な価格競争を繰り広げており、最安値のServerMan SIMだと月額490円から利用でき、速度は100kbpsに制限されるもののインターネットは使い放題という素晴らしさ!
100kbpsは超遅い(昔のISDNが64kbpsですから、その倍と考えると・・・)ですが、メールとLINEなどのメッセージ、ちょっとしたWebの閲覧なら問題ありません。もちろん動画を見たり、写真などがガッツリ使われている重いページは厳しいですが・・・
主な会社と費用は以下の通り。
会社名 | 月額料金 | 通信速度(最大) | IP電話 | 音声通話 |
ServerMan SIM | 490円 | 100kbps | OK | 無し |
BB.exite LTE | 787円 | 128kbps | OK | 無し |
IIJmio | 945円 | 128kbps | OK | 無し |
楽天 LTE | 980円 | 200MBまで制限無し 200MB以上100kbps |
OK | 無し |
単純に速度にこだわらなければDTIがやってるServerMan SIMが一番に見えますが、注目は楽天ブロードバンドの通信速度。他のMVNO各社では通信速度が100kbps程度に制限されてて超遅いわけですが、楽天だけは標準料金のまま200MBまで高速通信が可能(他社でも別途料金を追加すれば速度UPは可能です。ServerMan SIMの場合、100MBごとに263円)
僕が香港で毎日ゴリゴリとスマホを使っても月に1~2GBくらいなので日本に数日出張するときに使うくらいなら楽天の200MBがあれば十分かな?と思いますが、数ヶ月に1度しか行かないならServerMan SIMを帰国時だけ増速するとよりコストが削減可能です。
音声通話はどうするか?
これで月数百円でネット環境がゲットできるわけですが、もう一つ問題になるのが音声通話です。上記のようにMVNOの格安SIMは音声通話に対応しておらず電話を掛けたり受けることが出来ません。コレはちょっと困る。
かといってローミングで使うと電話料金も高いしね~
そこで利用したいのがスマホ用に最近増えているIP電話サービス。
このサービスの良いところは、ネット接続環境があるところなら音声通話が可能な上、いくつかの会社では「050」で始まるIP電話用の電話番号をゲットできるということです。
つまり、前述した方法で常時接続になっていれば電話も使えちゃう♪
しかもこの番号は受け側がどこにいても通話料金が一緒なので、たとえば香港にいても格安で日本の電話に掛けたり受けたり出来ます。
料金も8.4円/30秒と格安!
電話番号がゲットできるIP電話会社として有名なのは以下の3つ。
会社名 | 月額料金 | ケータイ宛 通話料 |
固定電話宛 通話料 |
Skype (+Skype番号) |
780円 | 17.5円/分 | 3.2円/分 |
FUSION IP-Phone SMART |
0円 | 8.4円/30秒 16.8円/分 |
8.4円/30秒 16.8円/分 |
050 plus | 315円 | 16.8円/分 | 8.4円/3分 2.8円/分 |
と、こんな感じになっています。
上記の表を見て貰えば分かるとおり、恐るべきことに普通に携帯電話で通話するよりも安いんですよね~。もちろん、別途パケット通信費が掛かりますが、使い放題に入っていれば無問題。
しかもこの番号海外からも利用できて、香港に帰ってからも上記と同じ料金で日本に電話できるほか、日本からの電話を香港の携帯を使って受けることが出来ます。日本の携帯を香港に持ってきて電話を受けるとローミング料金を取られますので、その点でも便利でお得!
この場合、日本で契約したSIMは香港で定額ネット接続出来ませんが、IP電話自体がアプリにID、パスワードを入力して使う方式なため、香港に帰ったら香港の携帯電話に同じ設定をすればOKですし、日本のSIMを差し替えるなら、おそらくそのまま使えるはず・・・?
携帯から使える激安国際電話サービスって感じでしょうか。
なんか、普通の日本の携帯よりこっちの方が費用も安くて便利ですよね~
香港でも同じ番号で日本からの電話を受けられるし、日本の友人や取引先向けの電話として常時使ってもイイカモ(しかも受けるときは費用が掛からないw)
問題は通信速度
速度制限はあるもののインターネット使い放題で電話料金も格安と、なんだか良いことづくめな気がするMVNO+IP電話ですが、通信速度が遅いと通話が出来ないという問題点があり、この部分が激安MVNO SIMとガッツリ抵触します。
つまり激安繋ぎ放題では使えないんじゃないか?と。
この問題を安易に解決できるのが楽天ブロードバンドLTE。200MBあれば音声通話をIP電話経由にしても150分くらいは話せるみたいなので、出張時に使うだけなら問題なし。同じく200MB迄の範囲なら通常のモバイルインターネット接続も高速なので安心感が高い。
ServerMan SIMの方が追加料金が安いので、固定を安くして使うときだけ増速を購入するという手もあるけど、後は頻度とか使い方次第でしょうか。
ちなみに香港の3G回線もしくはLTE回線経由の場合、IP電話自体の通話品質は全く問題ないです。香港の携帯で日本のIP電話を使って日本と話しても違和感なしです。
大事な事、SIMフリー携帯が必要です
最後に大事な事ですが上記の方法で激安携帯をゲットするためには、ドコモで使用可能なスマホか、SIMフリーのスマホが必要です。香港で売られている多くのスマホはSIMフリーなので、香港の携帯のSIMを差し替える場合は問題なありません。
日本のドコモ以外の携帯を使いたい場合は先達市場でSIMロックを解除するか、SIMフリーの端末を別途購入する必要があります。香港だったらどこでも買えますし、ブランドにこだわらなければHK$1,000くらいで買えるので、この機会にゲットしておいてもいいかも。
まとめ
いくつかの選択肢がありますが、とりあえず僕は楽天ブロードバンド+FUSIONの組み合わせで行ってみようかなと思います。固定費用はServerMan SIMの方が安いですが、200MBが固定で付いてる安心感ってことで(笑)
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