深センでアパート・マンションを賃貸で借りるコツ
メールにて深センでアパート探しをしたいというご相談をいただいたので、僕の知っている限りで深セン(羅湖・福田・南山)付近での部屋探しのコツなどを纏めておこうと思います。僕は不動産関連の人ではないので知識に偏りがあるかもしれないですが参考になれば幸いです。また、間違いや追加情報などありましたらコメント欄で教えていただければうれしいです!
部屋探し、日系不動産会社 or 現地の不動産会社?
まず一番最初に判断したいのが日系の不動産会社を利用するか、それとも現地にあるローカル不動産会社を利用するかという問題です。
この点に関しては、中国語が堪能であれば現地の不動産会社。
もしくは受け入れ側の会社にて部屋探しのサポートを受けられるようであれば(ローカル社員が部屋探しをちゃんと手伝ってくれる)、現地の不動産会社を利用した方が幅広い物件から日系より安く部屋を借りることができます。
ただし、外国人だと思って舐められると不動産会社も大家さんもサービスが悪くなるので、これまでに長期で中国に住んだことがある人限定って感じです。。。
日系不動産会社の特徴は以下の通り
- 日本語が通じる
- 日本人が多く住んでいる物件に詳しい
- 家賃は総じて相場より高い
現地不動産会社の特徴は以下の通り
- 日本語はもちろん英語も通じない
- 物件情報が豊富で、特に安い部屋の情報はすばらしい
- いい加減なところも多いので。。。
聞くところによれば、同じマンションでも日系と現地で1.5倍くらい家賃が違うことはザラらしいので家賃重視の場合は、現地社員などの力を借りた方が良いかもしれません。反面、トラブル時に面倒なのでどうせ家賃が会社持ちなら日系にしておいた方が安心です(笑)
仲介手数料、その他費用は?
不動産会社を利用した場合、一般的な費用は以下の通りです。
- 仲介手数料:家賃の1ヶ月分
- 敷金(預け金みたいな物):家賃の2ヶ月分
その他、部屋の改修など注文を付ける場合は交渉次第で実費を負担させられる場合もあるかも。
契約期間は?
通常、1年契約で1年以上住めば希望時に退去可能です。
1年以下で退去する場合は、↑で預けた敷金を放棄すれば退去可能です。反対に1年以上住んで退去する場合は敷金は返してくれます。
1年経過時に家賃更新があったりして高い家賃を要求されることもしばしばですが、中国は物価がぐんぐん上がっているのである程度仕方ないところもあるかも・・・
それと、契約時に預けた敷金については、1年満了せずに急遽引っ越した場合の特約を契約書に付けられる場合が多いので詳しくは不動産会社に問い合わせて下さいる
部屋の状態は?
一般的に深センの賃貸アパート・マンションは家具・家電付きが普通です。
また、多くの場合、部屋ごとにオーナーがいるため同じマンションでも管理の仕方・内装など千差万別です。もちろん家賃も全然違う。
このため契約前であれば家具や家電の交換・追加なども交渉可能です。
日系の不動産会社経由だと、ある意味「良いお客」なので交渉がしやすいかもしれませんが、結果的に家賃が高いので・・・。このあたりは誰が家賃を負担するのかで上手に使い分けると快適に住むことができるかと(笑)
部屋備え付けの家電などについては契約前にきっちり動作確認することが重要です。やる気のない大家だと契約書にサインした後はロクに対応しないという話も聞くので、面倒でも全ての設備・家電の動作を確認しましょう。
特に水回り・排水などは中国では日常的なトラブル箇所なので入念にチェックしましょう。
それと、深セン辺りのマンションの契約は現状渡しが基本です。
物件によっては驚くほど汚い場合もあるそうですが、大家さんは掃除とかしてくれませんので自分で(もしくは不動産会社に依頼して)掃除をしなければなりません。中国人の掃除婦とか30元/hで頼めるので、外注してきれいにしてもらうのも良いと思います。
飲食店の上の部屋は注意
中国では1Fがお店でその上がマンションっていう建物が結構あります。特に下に飲食店が入っている場合は注意が必要です。
なぜなら「飲食店が近い=ゴキブリが多い」「飲食店が近い=油っぽい空気が上がってくる」というリスクが避けられず、これが結構不快なんですよね~
飲食店は避けた方が良いのですが、この点を考慮すると部屋の選択肢がグッと下がってしまうので、がっちり拘らずに10階以上の部屋など離れる努力を知る方が良いのではないかと思います。
契約は即断即決
契約は即断即決を求められます。
特に条件の良い部屋はとても回転が速いため、今日空いてても明日には埋まっているということは結構ザラ。良いと思ったら、すぐに大家を呼んでその場で決断みたいな感じらしいです。
そして部屋が気に入って決めようと思ったら手付け金を打ちます。
手付け額は交渉次第ですが1,000元くらいから可能かな~。
もし他に良い部屋を見つけて正式な契約前にキャンセルしたい場合は、この手付金を放棄すればキャンセル可能。また、大家の都合でキャンセルする場合は手付け金の2倍を返してくれます(もっと条件の良い借り手が見つかると大家からキャンセルしてきたりします。。。)
不動産情報サイトは当てにならない
中国にも日本と同じく不動産情報サイトがありますが、これが全くといっていいほど当てになりません。ほとんどがいわゆる「釣り広告」で、実際に問い合わせると「あぁ、あの部屋はもう契約になっちゃった」とか。
釣り広告のため家賃もずいぶん安いのですが、多くの場合そんな部屋はありません。
このため、相場をチェックしたつもりで出向いても、希望に合う部屋が全然無いとか普通なので、不動産情報サイトはあまり当てにしないようにしましょう。
日本人的に安すぎる部屋は避けること
深センの中にも当然、治安の良いところと悪いところがあります。
日本人の多くは治安も良くてキレイで便利だけど高級なマンションに住んでいるのですが、もちろん普通の中国人が住んでいる安価なマンションもたくさんあります。
それこそ月額1000元以下とかいうシェアハウスみたいなところも・・・
こういうところに日本人が住むのはあまりおすすめできません。
中国語がネイティブ並に堪能ですっかり現地化している方ならかまいませんが、初めて来たときに住むのはもってのほか。
部屋探しの裏技、管理人に紹介してもらう
ここまでは不動産会社を利用する視点で書いてきましたが、最後に費用を究極まで削減したい場合に使える裏技を紹介します。
それは。。。
不動産会社を経由せずにマンションの管理人に問い合わせることです。
そんなんで良いの?
と思われるかもしれませんが、実は中国人の多くはこの方法で部屋を探すとか。
方法は簡単。
実際にマンションに行くと1Fに受付みたいなところがあるので、そこで空き部屋の情報を問い合わせるだけ。彼らも慣れたもので契約書のひな形もちゃんと持ているし、手続きもちゃんとしてくれます。
空き部屋の情報などは不動産会社より早いですし、何より仲介手数料が1000元くらいで住むので格安です。ある程度、住みたいマンションが決まっている場合は、この方法がおすすめ。
ただ、賃貸後は誰も助けてくれないので、中国語で自力交渉できる(もしくは誰かに助けてもらえる)ことが必須となりますが。。。
まとめ
なにしろ中国・深センは英語が通じません。
中国語が堪能で中国人と対等に渡り合える方であれば、いろいろ安く借りる手もあるのですが、海外駐在員だったら家賃は会社持ちでしょうから、それなら少々高くても日系に頼んだ方が楽ちんなのは間違いありません。
反対に自分で負担するなら自分の努力次第で日系とは比べものにならない家賃で借りられたりもするので、その辺は自己判断でって感じでしょうか。
この記事へのコメント(8件) |コメント入力欄へ
メールで相談させて頂いた者です。
詳しい情報、ありがとうございました。
参考にさせて頂きます。
>晴彦様
初めまして、私は後藤と申します。
今ちょうど深圳の福田区に住んでいて、香港側への引っ越しを考えています。
なのでちょうど部屋が空くのですが、もし興味がありましたら連絡をください。
しつれいします。
>後藤様
福田区の部屋、興味があります。
この件について、メールでやり取りをしたいのですが、いかがでしょうか?
>ina さん
私のメールアドレスを後藤様に、伝えて頂けないでしょうか?
よろしくお願いします。
ホームページを拝見致しました。一点ご質問させていただきます。中国国内で観光ビザで入国した場合でも賃貸住宅を借りることが出来るのでしょうか?
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