月餅VPNの評判ってどうなの?セカイVPNと比較してみる

他社と比べて割安な月額料金や他者からの乗り換えで最大4ヶ月無料など低価格で攻める日系のVPN接続サービス「月餅VPN」。僕は今まで日系ではセカイVPNっていう会社を使っていまして品質にはまぁまぁ満足しているのですが、それでも機能が同じなら安い方が良いかも?ってことで月餅VPNを試してみることにしました。

VPNサービスって違いがあるの?

中国をはじめとする一部の国のインターネット規制を回避したり、海外在住でも日本のネットゲームで遊べたりして便利なVPN。国内外を含めてたくさんの業者があり、「ウチはコレが○○だ」とかセールストークが書かれているのですが、実は技術的な部分ではそう大きな差はありません。

だってVPN接続に使う方法はどこも一緒ですからね。

しかし、実際の使い勝手は大きく違うんですよね~。
使いたいときになかなか繋がらなかったり、繋がっても速度が出ない、ブチブチ切れるといった安定性の問題など表面のスペックではわからない部分が違う。ってことで、その辺の実際の使い勝手を中心に比較していこうかと思います

とはいえまずはスペックから

と書きましたがスペック上でも注意すべき点があるので、まずはスペックの違いを見ていこうと思います。

月餅VPN セカイVPN
サーバー数 日本:3サーバー 日本:10サーバー
香港:2サーバー
韓国:2サーバー
アメリカ:2サーバー
ドイツ:2サーバー
同時接続機器数 3台 3台
接続方式 PPTP
L2TP
OPEN VPN
PPTP
L2TP
OPEN VPN
月額料金 1ヶ月契約:920円/月
3ヶ月契約:850円/月
半年契約:800円/月
1年契約:748円/月
自動更新:850円/月
1,000円/月
自動継続契約のみ
無料試用期間 一律1週間
自動手継続プランのみ初月無料
最大60日
接続ソフト 無し 有り

ぱっと見で差があるのはサーバー数ですね~
月餅VPNの国内3サーバーに対してセカイVPNは日本10サーバーを含む全18サーバーとなっており選択肢が多くなっています。

さらに月餅VPNは国内に3サーバーを構えていますが、契約後に実際に使えるのは1サーバーのみ(契約時に選択)となっているため、実質的な接続先は1つのみとなります。契約後にサーバー変更は可能ですがその際には300円/回の手数料がかかるらしいです。

特に中国からの利用では突然VPNサーバーまるごと接続規制をかけられることがあり、サーバーが一つしか選べないのはちょっと心配。また、セカイVPNは日本以外のサーバーもあるので規制がかけられづらいのもメリット

実際、2016/4の大規模規制時にはセカイVPNの海外サーバーは規制を受けずに使えたので

回線の速度・安定度はどうなの?

この辺は中国で使っている回線にも依存しますが、両社ともYoutubeなどの動画視聴でもおおむね不満のない速度が出ていました。通常のWebページを見るといった用途では月餅VPN、セカイVPNともに遜色ない速度だと思います。もちろん日本で見るより遅いですが許容範囲。

また、接続の安定度に関しても問題なし。
短時間で切れたりといったこともあまりなく、安定して使えるときは何時間でもつなぎっぱなしで普通に使える感じです。

よく、VPNがすぐ切れる・・・
という話を聞きますが、これは接続方式でL2TPを選んでいることが原因ではないかと思います。L2TPは他方式に比べて安定度が低く回線が切れやすいので。。。

PPTPはセキュリティ面が弱いので、個人的にはOPEN VPNがセキュリティ的にも安心度が高く接続も安定しているのでおすすめです。

接続設定は簡単なの?

VPNには大きく分けて専用ソフトを使う方法と手動でWindowsの設定をする方法の2種類の設定方法があります。

セカイVPNでは両方の接続方法が用意されていますが、なぜか接続ソフトを使った方が圧倒的につながりやすく接続も安定しています。もし今セカイVPNを利用していて接続ソフトを使っていないようでしたら是非ソフト「INTERLINK VPNコネクトマネージャー」を使ってみてください。

一方、月餅VPNでは手動の設定のみとなります。
といっても月餅VPNは接続サーバーが最初から一つしか選べないため最初にちょっと設定の手間がかかるだけなのでたいした問題ではないかと。この辺のソフト開発をしないことで低コストを実現していると考えられます。

料金プランはどうなっているの?

月餅VPNでは7日間の無料体験から毎月自動更新の長期プランまで多彩な料金プランが用意されていて、いずれのプランでもセカイVPN(1,000円/月 税別)より安くなっています。

もっとも安いのは1年契約の748円(税別)

また有料プランで最も短いものは1ヶ月単位での契約も可能です。
中国出張などで短期間だけVPNを利用したいときには便利ですね~。セカイVPNでも解約すればいい話ですが忘れると継続で課金されちゃうので。

Youtube、Facebook、Twitterがみれないときは?

中国在住でVPNを利用する目的はYoutube、Facebook、Twitterなど中国的に規制されているサービスを利用したいということだと思います。が、VPNを使ってもみれないときがあるんですよね。。。というか、今回は最初両社とも見れませんでした(T T)

これじゃ意味ないじゃん!と思ってサポートにメールしたら下記の方法を教えていただき、さくっと設定したらすぐにみれるようになったので紹介しておきたいと思います。

Google Public DNSを使う

DNSとはインターネットの住所録みたいなものなのですが、通常はインターネットを接続しているプロバイダのものを利用します。つまり中国内から接続すると中国のプロバイダのDNSをつかうことになります。

で、VPNを使っていてもDNS側で弾かれて表示できないってことがあるようです。

そこで利用したいのがGoogleが無料で公開しているDNSサービスです。
以下の方法でDNSをGoogleのものに変更すれば中国側の規制を回避しやすくなり、VPNとセットで活用することでYoutube、Facebook、Twitterが余裕でみれるようになります。

設定方法は簡単
画面左下のスタートボタン -> 設定 -> WiFi -> と進み、

画面下部にある「アダプタのオプションを変更する」をクリックします。

するとネットワーク接続の一覧が表示されるので、その中から現在使用している接続方法を選んで右クリック -> プロパティに進みます。

さらに表示されたウィンドウの中から「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」を探してクリック、その下部にあるプロパティをクリックします。

表示されたウィンドウの下部にある「次のDNSサーバーのアドレスを使う」をクリックし、優先DNSサーバーに「8.8.8.8」、代替DNSサーバーに「8.8.4.4」と入力してOKボタンを押せばOK。

これで設定は完了なのでいったんブラウザを閉じて立ち上げ直せばDNSサーバーがプロバイダのものからGoogleのものに切り替わります。この設定をすることで両社とも規制のかかったサイトでもばっちり表示できるようになりました。

結論:安心ならセカイVPN、コスト重視なら・・・

当初は両方ともおおむね接続は良好でサーバーが一つしか選べない月餅VPNでも問題はなかったのですが、2016/4に行われた大規模規制では両者とも大幅な規制を受けつながりにくい状態に・・・。ことを考えるとサーバーが一つだけってのはちょっと不安です。

僕は基本的にネット中毒なので・・・

逆に月餅VPNはコストが安い。
とはいえ、コストという面では海外VPNのHydeMyAssに負けますが・・・

なので、万が一つながらないときはしばし諦めることができて、英語はアレなので海外業者はちょっとという場合にはこういった中小業者を選ぶという手もあるのではないかなと

 

この記事へのコメント(1件) |コメント入力欄へ

匿名 さん  2021年10月21日 22:44  返信

月餅VPNは2021年(令和3年)4月ごろにはサービス終了してようです。

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