中国深センでZビザを取得して居住証をゲットするまで

前回の記事では、中国深センに自分で会社を作って就労ビザをゲットするべく、会社設立の概要と外国人来華工作許可書を取得する方法を紹介しました。

今回はそれに引き続き、Zビザを取得し中国で働く人として入国し、さらに「中国内に正式に住んでいいよ」という居留許可をゲットした後、最終的に工作証を手に入れるまでを紹介したいと思います。

Zビザの取得は深センのイミグレで可能!

中国の就労ビザ取得において以前は外国人来華工作許可書をゲットした後、一旦日本帰国し日本の中国領事館でZビザを発行して貰う必要があったらしいのですが、2018年現在、その手続きは簡素化され中国側のイミグレでZビザの取得申請が可能です。

僕みたいに香港に住んでる人には朗報♪

深センイミグレでのZビザ申請は簡単。
イミグレは罗湖、皇岗、蛇口、深セン空港のイミグレで申請が可能で、下記の書類を揃えて直接VISA取得窓口に向かえばOKです。

必要書類は下記の通り

  • パスポート
  • 写真(2寸の大きさ)
  • 外国人来華工作許可書(英語、中国語ともに印刷)
  • 邀请函(招聘状)

ややこしいのは邀请函(招聘状)ですが、こちらはサポート会社などがテンプレートを持っているので彼らに作成してもらえばOK。

で、これらの書類を揃えて上記2つのイミグレに行き、申請書類を書いて一緒に提出すれば手続完了です。

あ、そうそう。
申請書類記載時に会社の担当者の名前と電話番号の記載が必要なので予め決めてメモっていくといいかと思います。僕は窓口で「あああああ~」ってなったので。。。

Zビザで中国へ入国

つづいて取得したZビザで中国へ入国します。
通常日本人は15日までビザ無しで中国に滞在できるため普段の入出国ではあまり深く考える必要が無いのですが、今回は手続き上「就業を目的として入国」する必要があるのでちょっと注意点が有ります

  • 入国カードのVISA欄に先程取得したZビザの番号を記載
  • 目的欄で「就業(就业)」を選択

あとは普通にイミグレの窓口に行けばOK。

臨時宿泊登記

居住証を持たない外国人が中国に入国した場合、入国から24時間以内に臨時宿泊登記という手続きを行う必要があります。実はこれやってないと結構な罰金を取られたりするので要注意。

まぁ、普段はバレたりしないのでアレですし、ホテルに泊まる場合はホテルが代行してくれているのでいいのですが、これから正規に居住証を取得する手前、この点を疎かにしてはいけません。というか居住証申請のために臨時宿泊登記書が必要です

ということで、Zビザで入国したらまずは宿泊地最寄りの派出所に行って臨時宿泊登記の手続きを行います。必要書類は下記の通り。

  • パスポート
  • 写真
  • 賃貸契約書(既に部屋を借りている場合)
  • 臨時住宿登記表(ホテルに宿泊する場合はホテルでこの書類をもらう)

窓口の担当者は普段から外国人の相手をしてて慣れているほか英語も通じますのでご安心。

居留許可申請

続いて今後中国に住んでいいという許可である「居留許可」の貰う手続きです。この居留許可申請では役所にパスポートを預ける必要があり、その為手続き後、居留許可が出るまでの間(最短で8営業日、長いと23営業日ほど)中国から出国することができません。

待ち時間の違いは取得できる居留期間と手続きの順序によるのですが、別にそのまま中国から出る必要が無ければ20日待ったほうが取得できる居留許可の期間が長いのでお得です

要滞在期間 居留許可期間 手続き順序
8営業日 半年 居留許可->工作許可
23営業日 1年 工作許可->居留許可

僕は仕事がら23日も深センに滞在するのはちょっと厳しいため先に居留許可を申請し8営業日で中国から出国可能になる方法で進めていきます。そのためこの記事も居留許可が先に来ていますが、一般的には工作許可申請を先に行います。

居留許可申請及び工作許可申請は深センの羅湖にある深セン市公安局出入国管理局で行います

必要書類は下記の通り

  • パスポート
  • 臨時住宿登記表
  • 会社の登記証
  • 社印

僕のように自分で会社を作ってビザを取る場合は上記の他に外国人を雇用する会社としての登録が必要です。この手続には下記の書類が必要です。

  • 登録申請書
  • 会社の納税証明書
  • 会社の登記証
  • 会社の信用情報

で、まずこれらの書類を揃えて窓口に行き会社の登録手続きを済ませてから、改めてもう一度、番号をゲットして個人の居留許可申請という流れとなります。

この手続には相応の中国語力を要求されるので会社のスタッフに勉強してもらい同行してもらうか、ビザ取得会社に依頼するかがおすすめです。全部自力でやるのはかなり荷が重いかと・・・。

で、なんとか手続きが完了したら「外国人签证证件受理回执」という書類をくれます。この書類には居留許可申請の発行日が記載されているほか、申請期間中のパスポートの代わりになる役割があります。

また、居留許可受け取り時に必要な書類なのでなくさないように気をつけましょう。

ここまでくればゴールはすぐそこ!

規定上は8営業日となっていますが、役所が空いていればそれより早く発行されます。
(僕は6営業日で発行されました)

進捗状況は外国人来华工作管理系统で確認可能ですので、審査がすべて終了したら預かり書に書かれている期日より早くてもパスポートを受け取りに行って問題ありません。

最後は外国人就業証をゲットする

長い戦いでしたがコレで最後です・・・
外国人就業証をゲットする手続きさえおわれば晴れて綺麗な体に!

外国人就業証は外国人来华工作管理系统から申請します。

必要書類は以下の通りですが、こちらはビザ会社に一任しちゃえばOKで自分で窓口に行く必要などはありません。

  • パスポートの画像
  • 居留許可の画像
  • 営業許可証の画像

外国人就業証は申請から10営業日程度で発行されます。
外国人来华工作管理系统上で手続きが完了していたら、深セン福田にある深圳人才园まで取りに行く必要があります。

コレをゲットできたらすべての手続が完了です
お疲れ様でした!

知り合いの会社を紹介可能です

中国のビザ関係は話が錯綜しててややこしいんですよね。
現地に住んでて知り合いがいればサポート会社の評判などもわかるのですが、そうでないとどこに頼んで良いのやら・・・ってなっちゃいますよね~。

以前香港ビザの件を書いたときにも、いい会社を紹介してほしいという問い合わせをたくさん頂いているので中国ビザについても僕が取得を依頼した会社を紹介可能です。

詳しくは下記メールフォームからご連絡下さい

なお、会社設立・ビザ取得に関する質問などはメールではなくコメント欄でお願いします。そのほうが知識の蓄積になり他の方の役にも経つという理由ですのでご理解くださいませ。メールで一人一人にご回答するのは大変なのでメールでお問い合わせいただいてもお返事できません。。。

 

この記事へのコメント(2件) |コメント入力欄へ

啓三 さん  2020年5月26日 11:26  返信

他の空港ではZビザの取得はできないのでしょうか?

YUICHIHK さん  2023年1月26日 09:25  返信

一つ教えてください。中国に居住する外国人が2023年1月末現在香港へ出境したい場合、どのような手続きが必要でしょうか?事前予約が必要でしょうか、また必要な場合、どこのサイトで予約できるのでしょうか?よろしくお願い致します。

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