マニアック香港 & 深セン

なんだか年金の支給開始年齢が68歳に延長されることがにわかに現実味を帯びてきた今日この頃。

いやー、こりゃ絶対もらえないね、若い世代。
明らかに今のお年寄り世代の待遇を下げないために、問題を未来に先送りしているだけって感じですしね。3年ごとに支給年齢を3年上げれば、いつまで経っても支給しなくていいという罠が（涙）

「原資が足りない」とかいって支給年齢を引き上げたり支給額が減らされたりってのが、簡単に許されるなら社会保障としての価値は全くないと思うので、もう止めたらいいのにと思う次第です。

そんなわけで、申し訳ないけど年金なんて払っても無駄だよなぁと思うのですが、日本国民としては加入が義務づけられているものですし、何より年金の加入期間が25年未満だと年金自体ももらえなくなってしまうためサラリーマン時代に払った年金まで無駄になってしまいます。

まぁ、あくまで僕が70歳を超えるまで制度が維持できたらの話ですが（笑）
しかし、それはそれでなんだか損したような気がして困る。でも、これ以上無駄な投資はしたくない・・・、という方に朗報です。

海外在住なら年金自体は支払わなくても年金の加入期間は加算されます。

外務省の「海外在住者と日本の医療保険、年金」によれば・・・

任意加入しない場合，海外在住期間は合算対象期間として老齢基礎年金を受給するための資格期間に算入されますが，受給する年金額には反映されません。

となっており、海外に住んでいる間は年金を払わなくても資格期間だけ延長してくれるのです。ただし、実際の年金の支給額は積み立てした金額に基づいて算定されるので、払わなかった分支給額は減るわけですが、どうせもらえないことを前提にするなら、タダで資格だけ継続できるのでOK。

日本に住んでて単に払わなかったら資格期間もつかないですからね～

たとえば僕の場合。
学校を出てからサラリーマンを17年ほど続けてきました。とすると、普通に日本に住んでいる場合、再就職しなくても最低でもあと8年は国民年金を払わなければなりません。

一方、海外在住の場合、国民年金を払う義務がないですから、8年間海外に住んでいれば余分なお金をかけることなく年金の受給資格をゲットできるわけです。海外在住万歳！

遺族基礎年金や障害基礎年金は？

という話を書くと、「いやいや国民年金には万が一の時に遺族や障害者年金が出るから」という話があるのですが、それもどんなもんかなぁと。

仮に将来年金が大幅に減額されることを前提に考えると、遺族基礎年金や障害基礎年金は掛け捨ての生命保険みたいな物と考えられます。その上で、国民年金の保険料は月額15,040円とかなり高額。年額にしたら18万円も払うわけです。

それで得られる保証は以下の通り

仮に40歳の僕に今すぐ何かがあったとして、日本の平均寿命である83歳までと考えた場合、子供がいない場合のトータルの支給額は3,380万円くらいになります。子供が一人いる場合は（二人までは）、その子供が18歳になるまで支給額が226,300円加算されるので一人あたり最大で400万円ほど加算されることになります。

普通子供は2人くらいでしょうから最大で4,000万円くらいですね。
この最大でってところがポイントで受給資格者が死亡したらそこで終わりなので・・・

海外には日本よりも割の良い生命保険がいくらでもあるので、年間に18万円も払う気があればこの程度の保証は余裕です。しかも万が一の時に年金方式ではなく一括で払ってくれる。どちらが有利かは考えるまでもなく・・・

サラリーマンの海外赴任は？

海外に住む日本人というと日本企業の海外赴任の方が多いと思うのですが、日本の会社に籍がある場合、一般的に厚生年金自体は継続されますので上記の話は当てはまりません（転籍扱いの場合は当てはまります）

この場合は、日本に住んでるのと一緒ですし、厚生年金自体は会社から強制的に天引きされてしまうのであきらめてください（笑）

手続きは必要なの？

この特典を受けるためには特に手続きは必要ありません。
海外に出るときに役所に行って住民登録を抹消すれば、それで同時に手続き完了。あとは、日本の帰国したときに改めて住民登録を作りに行き、パスポートなどで海外在住期間を証明すればOKです。

まぁ、本来はどっちが得かという話じゃなく相互扶助の仕組みなのでアレですが、少なくとも海外在住中は「払わなくてOK」と明確に決められているので、頭に入れつつ有利だと思う方を選択すればいいのではないかなと思います。

え？僕ですか？
もちろん任意加入なんてしているわけが・・・ｗ