[アンコールワット旅行記] アンコールワット観光 小回りコースをトゥクトゥクで行く

アンコールワット・・・
僕の認識では古くて巨大な遺跡がジャングルに埋もれた感じでってな感じですが実際それで間違ってませんでした(笑)

旅行先として「アンコールワット」と一口に言いますが、実はアンコールワットとは一番有名な遺跡の名前で、周囲にはアンコールワット以外にも数多くの遺跡が残されてて、もちろん観光も可能です。

それぞれの遺跡は作られた時代やそのときの宗教が異なるため、それぞれに味があるのであらかじめアンコールワットの歴史や各遺跡の時代背景を予習していくと楽しめるのではないかと思います。

僕みたいに何の予習もしないで行くと「へー、デカイね~」で終わっちゃう(笑)
それか日本語ガイド付きの現地ツアーを予約していくのもイイかと。

海外旅行において「日本語ガイド付きツアー」は高いと相場が決まっているのですが、アンコールワットに関してはそれはあまり正しくありません。いや、たしかにちょっと高いんだけど、街やホテルでトゥクトゥクだけを捕まえても1日20~25ドルくらい掛かるわけで、そこに日本語の案内が付いて5ドルとかプラス程度なので、特に初めて行くなら日本語ガイド付きツアーは良い選択肢だと思います。

僕は今回、ホテル&街の流しのトゥクトゥクで旅行したのですが、結論としては「トゥクトゥクは効率が悪い」ですね~。外国人相手で値段はけして安くないですし、遺跡まで連れて行ってくれるだけで案内などもしてくれない。ドライバーによっては簡単な英語しか通じないのでそれも困ると・・・。

それなら上記したように日本人向けのツアーに参加しちゃうか、街でレンタサイクル&レンタルバイクを借りて自分で廻る方がGood。特に2回目以降で説明不要ならレンタルバイクが一押しです。

街にある電動バイクなら免許もいらないらしいし。

ちなみに費用は以下の感じでトゥクトゥクより全然安く自由です♪

  • ママチャリ:USD2/日
  • MTBなど:USD5/日
  • 電動バイク&エンジンバイクUSD10/日

あとで書きますがアンコールワット周辺は非常に綺麗に道が整備されているのでサイクリングも楽しげです。ただし昼間は猛烈に暑く、またこの記事で紹介する小回りコースでもトータルで30kmくらい有るので普段自転車に乗らない方にはおすすめできません。普通は電動バイクが良いかと。

有名どころを廻るアンコールワットの小回りコース

アンコールワット観光のコースはある程度固定化されており、市街地から近場の遺跡を巡る場合、「小回りコース」「大回りコース」の2つのコースが定番コースとなっています。

コースはこんな感じ。
それぞれトゥクトゥクチャーターで半日あれば廻れると思います。

  • 青:小回りコース
  • 緑:大回りコース

両コースで見学する遺跡はかぶっていないので全部を廻ろうと思うと小回りコース・大回りコースの両方を廻る必要があります。特徴はこんな感じ。

  • 小回りコース:有名どころを巡る
  • 大回りコース:周辺の静かな遺跡を巡る

せっかく来たのでもちろん両方廻りますが、今日は初日であまり時間もないのでとりあえずホテルでトゥクトゥクを頼んで小回りコースを廻ってみることにしました。

シェムリアップの街は観光地化されて非常に綺麗に整備されています。
道幅も広く車も思ったほど多くないためオープンなトゥクトゥクでも気持ちよく走れます。ただし僕のように一人旅だと数人乗れるトゥクトゥクは少々不経済なのです・・・。

まずは入り口でアンコールワット遺跡の入場チケットを購入します。チケットは以下の3種類があるので観光の予定に合わせて購入します。

  • 1日券:USD20
  • 3日券:USD40
  • 7日券:USD60

たとえば3日券を購入した場合は1週間以内の任意の3日間という使い方も出来るので郊外の遺跡観光を間に挟む形でもOK(郊外の遺跡は入場券が別に必要となります。)

チケットは小回り&大回りコースに含まれる各遺跡に出入りする際に逐一チェックされますので、旅行中はどこに行くときでも携帯しておいた方が良いかと思います。他の旅行者を見たら首からかける名刺ホルダーみたいなのに入れててアレは便利だなと。

ここが有名なアンコールワット遺跡だ!

で、いきなりメインイベント!
クメール建築の最高傑作といわれ東西1300m、南北1500mという東南アジア最大級の石造建築アンコールワット遺跡にやってきました。

こちらがアンコールワット遺跡の正面入り口。
ガイドブックなどによく載っている有名な景色ですが、今日はちょっと曇り空で噂に聞く逆さアンコールワット(お堀に映るアンコールワットのことです)は見れず。翌日改めて来た際にキッチリ見れたのですが、それは後ほどの記事に書きます。

遠くから見ても大きいですが近づくとより巨大!

しかも細かいところまでレリーフが入っててメッチャ手間掛かってる~って感じ。

観光客も多いのですが中には熱心にお参りする地元の方も。

西門をくぐると正面に中央塔がそびえ立っています。
おぉ、これだよこれ、アンコールワットにキターって感じ。

まずは第一回廊から廻っていきましょう。
第一回廊の壁にはいろいろな宗教的なレリーフが刻まれています。

こちらは南西の壁面に刻まれたスールヤヴァルマン2世軍の更新。

たくさんの人が行進する様子が描かれていますが、その中でひときわ偉そうな人がスールヤヴァルマン2世。

上段に天国、下段に地獄の様子が描かれているという「天国と地獄」

こちらはヒンドゥー教の天地創造神話の最終場面「乳海撹拌」。
ヴィシュヌ神の化身である大亀クールマの上にマンダラ山を乗せて神々と阿修羅が引き合っている様子らしい。

他にも大量のレリーフが刻まれています。

こちらが十字回廊。
メチャカッコイイ。

十字回廊の周りには4つの沐浴池があります。
今は乾期なので空っぽですが、雨期には水が入るのでしょうか?

創建当時ではなく後に持ち込まれたという仏像。
こちらでも熱心にお参りする地元の人たちが居ます。僕も混じってお参り。

だいぶ朽ち果ててますが仏像がずらりと並んでます。

さらに登って第三回廊へ。
おぉ、中央塔が目の前に!

中央塔に登ることも出来ますが、これが超強烈な階段。
なんでこんな急な階段を?とおもうところですが、聞いた話では神様に失礼がないよう自然に頭が下がるようになっているのだとか。

下りとかめちゃ怖いです。

といっても今は上りやすい階段が整備されているのでまだマシで、以前はこんな感じの所を登っていたのだそうです。毎年、落ちる観光客続出だったとか・・・。

なお、ここから上に入れるのは毎月4日ある仏日以外の8:00-11:00と14:00-17:00だけらしいので要注意です。

ヒンドゥー教で神々が君臨しているというメール山を表しているという中央塔。

第三回廊からは遠くの景色を見渡すことも出来ます

ガジュマルの巨木が絡まるタ・プロム

続いてジャヤヴァルマン7世が母親のために立てたというタ・プロムへ。
タ・プロムは綺麗に整備されたアンコールワットとは違って、かつて遺跡がジャングルに飲まれていたときの様子をそのまま残し、遺跡がガジュマルの木に飲み込まれている様子を見ることが出来ます。

遺跡を巡る道はのんびりとしたきもちいい道なんですよね~
これは自転車で巡ったら絶対に楽しいぞと思いながらトゥクトゥクに乗ります。結局この景色の魅力に誘われて翌日は自転車で巡ることに。

こちらがタ・プロム

東塔門の上部には巨大な菩薩の顔が掘られています。

ジャングルの中にひっそりと佇むタ・プロム。
この雰囲気が何とも神秘的で良い感じなんですが写真だと伝わりづらいかな~

中に入ると至る所で遺跡にガジュマルの木が絡みついている様子を見ることが出来ます。天空の城ラピュタっぽい雰囲気ですがラピュタのモデルになったと言われているのは別の寺院です。

この朽ち果て感がいいね~

綺麗に残っている第二回廊

と、ここで警備のスタッフと思われる人が話しかけてきます。
うんうん言って聞いていると「写真撮るのにナイスな場所を案内してあげる」と。

いや~、カンボジア人親切だね~
なんて思っていたのですが最後にチップを要求されます。何のことはない観光客相手の小遣い稼ぎなんですね。

しかし、これには良いことがあって、警備員の案内なので普通は入っちゃいけなそうな場所にもぐんぐん入っていける、というか連れて行かれる。なので普通に廻ったんじゃ見れない場所も見れるのでちょっとくらいチップを払ってもメリットがあるんじゃないかと。

中央塔。
今は11月でちょうど雨季から乾季に切り替わったところ。このため遺跡にはコケがまだ残っており、これがまた神秘的な感じで良いんですよね~

アンコールワットに行くなら11月が一押しです

ガジュマルの木が絡みつく様子が何とも。

シヴァ神のレリーフと言っていた気が・・・?

この様子圧倒されますね~

絡みつくカジュマルの根の隙間から仏像の顔が覗いているのが分かりますか?

巨大な四面仏塔が林立するアンコール・トム

続いて、個人的にはアンコールワットよりも見応えがあってお薦めなアンコール・トムへ向かいます。

途中には「タ・ケウ」というこれまた立派な遺跡があるのですが時間がないので今回は素通り。

アンコール・トムはアンコール王朝の歴代王の中でももっとも反映した一時代を築いたといわれるジャヤヴァルマン7世が築いた巨大な城塞都市。名前の「アンコール・トム」もそのまま「大きな街」という意味だとか。

周囲には1辺3kmに及ぶ堀と城壁が築かれ、東西南北の各出入り口には巨大な門も設置されています。

今回は東側にある勝利の門から入ります。
他国との戦いに勝利した兵士達がここから凱旋し、さらに進んだところにある「王のテラス」で王が閲兵していたとか。

こちらが王のテラス

南に進んだところにあるのが象のテラス

象のテラスの西側にそびえ立つのがピミアナカス。
別名「天井の宮殿」と呼ばれかつては王族が儀式を行う場所だったのだそうです。

天井の宮殿の名にふさわしい巨大な寺院ですが観光客は少なくひっそりしてます。

かつては王族以外の一般人は近づくことも許されなかった場所ですが、今は誰でも登れるようになっています。実はこの時点で暑くてフラフラだったのですが登らないわけにはいくまい!

ピミアナカスから下界を眺めて王族気分(笑)

ピミアナカスの上にはなにやら祭壇っぽい物があるのですが詳しくは謎・・・

ピミアナカスの南側にあるのがアンコール・トムの一番の見所「バイヨン」です。
↑こんな感じの寺院なのですが、そびえ立つそれぞれの塔には4面に観世音菩薩が掘られた仏塔になっており、その数は49本あるのだそう。

内側に向かってどんどん登って行きます。

おぉ、これが観世音菩薩の仏塔か!
よく見ると後ろ側にある仏塔にもそれぞれ観世音菩薩が刻まれているのが分かります。

バイオンの中心にある巨大な塔。
こちらは宇宙の中心であるメール山を象徴しています。

第一回廊の壁には当時の生活の様子が描かれています。
これは食事の支度でしょうか?

戦ってる?
こういう時日本語ガイドがいれば教えて貰うことが出来るのですが・・・

プノン・バケンからアンコールワットの夕日を眺める

アンコールワットとアンコールトムに間にあるプノン・バケン。
小高い山の上に立ち夕日がキレイなスポットとしても有名。ってことで本日の小回りコース観光の最後にプノン・バケンからアンコールワットの夕日を眺めてみることにしました。

ちなみにツアー予約時に「夕日を見るならUSD5追加」といわれたのですが、プノン・バケンは市街地に帰る途中にあるのでどう考えてもぼったくりだと思ったのは後の話。

プノン・バケンは山の上にあり、トゥクトゥクは入り口までしか行けないのでここからは自力で登山となります。

USD20で象に乗って山頂までいけるってのもあります。
歩いて登っても10~15分くらいなので象に乗っている時間で考えるとかなり高い観光だよなぁ。アンコールワットは観光客向けの値段はどれもぼったくり価格なのが難点。

僕はゆっくり景色を眺めながら山道を登ります。

途中にはジャングルに埋もれた遺跡などを見ることもできます。

で、山頂に着いたら長蛇の列・・・
プノン・バケンは入場制限を行っているらしく、寺院内にいるお客が出てこないと次の客が入れないシステム。

うぅむ、これは夕日に間に合わない気がするぞ・・・

行列で待つこと40分・・・
日は傾き空が赤く染まってきました。

となるとみんなキレイな景色を撮りたくなって、誰も降りてこないかと思いきや以外にサッパリ降りてくる人多数でなんとか完全に日が落ちる前に上ることができました。

今日は曇り空だったので夕日もイマイチだったけど・・・

南東側を見ると遠くにアンコールワットも見えます。

ってな感じでアンコールワットの小回りコース観光は終了。
あとは市街地に戻ります。

廻ってみた感じとしては小回りコースの各遺跡はそれぞれ結構近いので自転車やバイクで自力で廻っても全然問題無いと思います。ってか、たぶんその方がゆっくり自分のペースで見られるので楽しげ。

一方、各遺跡には説明の看板などはほとんど無いので旅行前にそれなりに予習していかないと何が何やら分からないかも。そういった意味では日本人向けのツアーに参加しちゃうというのはアリかもしれませんね~。

 

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