深センのデジモノ街「華強北路(ファーチャンペー)」を探検してきた

香港から国境を越えたすぐ向こう側の深センに秋葉原なんか目じゃないくらい巨大で怪しくてディープでマニアックなデジモノ街があるという噂を聞き、これは探検しなければ!というわけで行ってきた(笑)

その名も「華強北路(ファーチャンペー)」

いやもうね、すげぇよ中国・・・。
すっかり萌えの街と化してしまった秋葉原とは違って、純粋にデジモノ、それも秋葉原で言うところのラジオ会館的なマニアックなパーツショップから山寨機(しゃんじゃいじ)=中国のコピー携帯やiPad的なタブレットPCまで、ありとあらゆるデジタルなものをごちゃっと集めちゃったような、そんな街が「華強北路(ファーチャンペー)」なのだ。

香港からは紅磡(Hung Hom)駅でMTRに乗って1時間弱。
普通席でもいけるけどアルミ製のシートがツルツル滑って疲れるのでHK$30程余計に出して1等車で行くのが幸せです。

MTRの終点である羅湖駅(ろーふー駅)で降りてイミグレを通ったらそこはもう中国!
日本人的には徒歩で国境を越えるという間隔はイマイチ実感がないのですが、香港とはかなり雰囲気が違うので、あぁ、やっぱり中国だよな、と(笑)

んで、華強北路までいったら食事処があるか分からないので(結果的には微妙な店が何店舗か有った)、駅前で食事をしていくことにしました。

入ったのは駅を出て左側にある三島小厨。
白身魚のお粥が15元(200円くらい)と結構安い。しかも美味しい♪

華強北路への行き方

羅湖から華強北路へは地下鉄を使って移動します。
地下鉄が出来る前はタクシーだったらしいのですが、中国のタクシーはいろんな意味で乗るのが大変なので、地下鉄が出来てグッと行きやすくなったと言えます。っていうか僕一人じゃタクシーは無理(笑)

自動改札機で「華強北」を崩したような文字を探してタッチパネルを押します。
(すでに中国語表記のため"簡体字"がつかわれています)

羅湖駅から5駅くらいだったはず。

写真右の丸い奴が地下鉄のチケットなので、自動改札機にコレをかざして乗り込みましょう。うむ、一人で中国に来るのは初めてなのですが意外に何とかなるもんだw

珍しく電車がガラガラだったの図。
中国といえばどこに行っても人だらけのイメージなので、この風景は珍しい!?

んで、電車に揺られること5駅で華強北駅に到着。
改札を出て階段を上がれば、もうそこはアジア最大のデジモノ街だ!

華強電子世界

まずは駅の出口を出てすぐのところにある「華強電子世界」というビルに入ってみたのですが、このビルからして「うぉっ!」ってなるほどの規模。

ラジオ会館の10倍くらいはありそうな広大な面積のビルの6フロアに渡って、ものすごい数の店舗が入ってる

1~2階あたりは単品の電子部品を売る専門店がごっちゃり。
これだけ広い場所から目的のパーツを売っている店を探すだけでも一苦労ではないかと思うのですが、中国の人はどうやって買い物してるんだろう・・・?

なんかぐるぐる巻かれた電子部品とか、中には懐かしの「486」や「586」などを取り扱う専門店まである。

ちなみに多くの店では英語が通じない模様で中国がができないと交渉もままなりません。まぁ、向こうも商売なので欲しい物が決まってれば価格交渉くらいなら英語でも大丈夫です。

この日の中国元のレートはだいたい12~13円/元程度。
17インチの液晶ディスプレイが4,200円とは。しかも中国語が出来ればまだ値引き可能なはず!?

賽格広場

先ほどの華強電子世界の向かい側にあり、おそらく華強北路のデジモノ街の中でも最も規模が大きく有名なのがここ「賽格広場」だと思うのですが、その雷名に負けること無いマニアの巣窟でした(笑)

僕もデジモノは大好きなので思わずニヤニヤしながら歩くくらいのレベル。
この時初めて「中国語勉強しよう」と思ったw

まず1Fのカオスっぷりが酷い。
さきほどの華強電子世界もすごかったですが、こちらも負けず劣らずと混沌とした雰囲気は賽格広場の方が上かも。

とはいえ、マニアックすぎて何が売っているかよく分からないのでさくっと上階へ。

賽格広場は中央が吹き抜けになった8F構成。
エスカレーターから下を見渡すと細かい店舗が所狭しと並んでいる様子がわかるかと。

3F以上のフロアに上がると完成品のPCや今流行りの中華タブレットがたくさん展示されています。写真はONDAというメーカーのものですが、革製のカバーにブルートゥースのキーボードが付いて1万円ちょっとだったと思う。

仕上げも良くてかなり欲しかった(笑)

あ、ちなみに写真撮ってたら案の定店員に怒られました。。。

コピー携帯=山寨機天国

山寨機(しゃんじゃいじ)とは中国のコピー携帯の総称らしいのですが、深セン最大のデジモノ街である華強北路には、ありとあらゆるコピー携帯が集まっています。そういった意味でも面白い場所ですよ、ここは。

深セン国際電子城とか賽格通信市場とかいう名前のビルあたりに、コレまた小規模な携帯店がビッシリ。ちょうど深センではiPhone5(もちろん偽物w)が発売された直後だったので、アチコチの店からiPhone5~、iPhone5という単語が混じった中国語が飛んできます。

せめて英語じゃないと何言ってるかわからないよ、ママン。

このあたりでの写真撮影は非常に勇気がいるので遠巻きに1枚だけ。
コピー品の怪しげな携帯のほか、中華オリジナルの腕時計型携帯やクルマやバイク型の謎の携帯など、どうしてこうなったと問い詰めたくなるような品揃えが愉快な場所です。

ちなみに、ドラゴン携帯iPhone miniを買ったのはここです。

やべぇ、中国語ができたら絶対面白いよ、華強北路。

他にもたくさんビルがあって、それぞれの中に細かい店舗がぎっしり入ってるんですが、いまいち差別化要因が分からないと言うか、どこでどうやって買ったらいいのかはよくわかりませんでした。

華強北路のホテルは?

華強北路を満喫するなら「華強広場酒店」というホテルがいいのではないかと。
なにしろ華強北路のど真ん中にあるという好立地。写真の通りかなりの規模のホテルのようなので、サービスも程々以上にはなんとかなるのではないかと(泊ってないからわかりませんが・・・)

最後におまけ。
周囲には「あぁ、中国だな・・・」っていう、電動バイクが走ってたり、昔の小学生?ってな雰囲気の赤青灯がついた白バイならぬ黒自転車があったり、外を見るのも面白いですよ(笑)

 

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