長洲島の饅頭祭を上手に楽しむコツ(パレード編)

香港には年中たくさんのお祭りがあるのですが、その中でもダントツに有名で外国人に人気、そしてもちろん大混雑なのが長洲島の饅頭祭です。狭い香港はどこに行っても大混雑ですが、さらに狭い長洲島に3万人以上の観光客が訪れるという饅頭祭は半端じゃありません。

そこで、実際に行ってみた様子と、行ってわかった上手に楽しむコツを紹介したいと思います。

饅頭祭とは?

まずはウンチクから。
そもそも長洲島の饅頭祭って何よって話ですが、実は起源については諸説あって定かではないようです。

毎年、旧暦の4/8(仏誕節)に行われるので仏教のイベントかと思いきや、一番有名な起源は「昔疫病が流行った際に島民が神様に扮して島を練り歩いて疫病が静まるのを願ったのが起源」だったりして、この適当っぷりが香港らしくてナイスです(笑)

まぁ、とにかく、無病息災、漁業の安全祈願などいろいろ祈っちゃうお祭り。

日程は毎年変わります

饅頭祭自体は旧暦の4/8をメインとして1週間くらい行われています。
「旧暦」というところがポイントで、新暦と旧暦の対比が毎年変わるため饅頭祭の日程も毎年変わります。詳細は香港政府観光局のHPで毎年公開されていますので、見物の際には事前に確認してください。

期間中はたくさんイベントが行われているのですがメインとなるのが祭の終盤に行われるパレードと搶包山と呼ばれる塔をよじ登って饅頭を奪い合うイベントです。観光客的にはこのビッグイベントを楽しみたいところなので、今回はこの二つのイベントを楽しむコツについて考えていきたいと思います。

長洲島への行き方

長洲島へは中環(セントラル)からフェリーを利用します。
通常の船で1時間、高速船で30分かかります。

が、当然のことながらこのフェリーが大混雑。
時刻表でピッタリの時間に行っても乗れませんのである程度時間に余裕を持っていくのがオススメです。後で書くとおり、ゆっくり見るためにはパレード開始の2時間くらい前には会場に到着した方が良いので、3~4時間前にはフェリー乗り場に着いた方が良いと思います。

なお、パレードなどのイベントの開催時刻は毎年占いによって決定されるため年によって変わります。適当な時間に行くと外しちゃうこともあると思うので事前に確認しておいた方が良いと思います。

フェリーには通常船と高速船、それぞれの船に通常席とデラックス席があるのですが、基本は「乗れる船にさっさと乗る」です。デラックス席との差はHK$10くらいですし、早く乗れるなら大混雑でもみくちゃにされるより結果的にその方が幸せになれます(笑)

12:00ちょっと前
なんとか長洲島に到着。島内は早くも大混雑ですが、これからもっと混んできます。

途中でつまみ食いなどをしながらパレードの観覧スポットを探索。
既にこの時期の香港はとても暑いので、「日陰で観覧できること」「出来れば最前列近くをキープできること」などを考慮しながら場所を探します。

パレードのコースルートは事前に香港政府観光局のサイトで公開されているので印刷して持ってくるのがベター。

饅頭祭のマストアイテムはこれ「平安」と書かれた平安饅頭。
島内に何店舗か饅頭店があって、そこで売ってますので探してみてください。

蓮の実を使用したこしあんが入った饅頭でなかなか美味しいです。2013年時点で1個HK$8。ちょっと前の記事を見るとHK$5って書いてあるところが多いので物価上昇を実感できる一コマです。。。

平安饅頭を模したグッズなども売ってます。
家に帰ったら使わない気がしますが、記念品なのでちょっと買ってみるのも良いかも。

パレードはどこで見るのが良いのか?

4~5月の香港は既に夏です(笑)
うっかり天気が良かったりすると1時間も外にいた日には倒れかねないので、出来るだけ快適に観覧できる場所を確保するのが大事になります。

なにしろ良い場所を確保するためにはパレード開始の1~2時間前に会場入りする必要がある上、パレード自体も2時間くらいあるので全部合わせると4時間くらい外にいるわけですからこれは大変・・・

そこで便利なのがパレードのルート沿いの店が展開している有料席。
今回は長洲島街市の近くのお店の席を購入したのですが、HK$60でエアコンの冷気を浴びつつ日陰で観覧できるベストスポットを確保できました(写真は向かい側のお店なのでガッツリ日向ですが・・・)

店舗によって値段や内容は異なると思いますので交渉してみてください。
ルート上に椅子などを出して準備していたら可能性アリです!

パレード開始時間が近づくと微妙に規制されるのでルートに入りにくくなります。
席の確保と歩きやすさを考えると、最低でもパレード開始の1時間前には場所を確保したいところではないかと。

あ、あと規制が入ると買い物も面倒なので事前に水や軽食を準備していくのを忘れずに!

パレードの様子を紹介するよ

それでは実際のパレードの様子を写真と動画で紹介したいと思います。

先にも書いたとおり、長洲島のお祭りは、疫病を抑えるために島民が神様に扮して練り歩いたのが始まりといわれています。その内容はパレードに引き継がれており、獅子舞や仮装をした人々が練り歩くものとなっています。

まずはなんかエライっぽい人が先頭を歩いてきました。

出し物は地域やお店などのグループごとに様々な趣向を凝らして行われます。
こんな感じの仮装をしている人とか、

ダンスしちゃってる子供達とか、

よく分かりませんが神様アイテムっぽい旗とか、

神様を乗せた御輿とか、

音楽を演奏しながら歩く集団も。

メインは仮装した子供達!

パレードの主役は歴史上の人物や有名人に扮した子供達を乗せた山車。
下の写真を見て貰えば分かるとおり、子供達を高く持ち上げた状態で固定した山車になっており面白いのですが、これはかなり過酷なのではないかと・・・

金属製の骨組みを仮装で上手に隠した台の上に子供達が!

やはりかなり過酷らしく途中で心が折れる子供続出(笑)
中には泣き出す子供がいたり・・・

周囲の大人達が大きなうちわで扇いだり、水やお菓子をあげたりしてなだめつつパレードが進行していきます。

去年流行った江南Styleとかも。

自転車、っていうか1輪車キター!

搶包山を模したものも。

途中で登場した獅子舞。
こちらは大人が入っていますが、かなり高い棒の上で踊ってます。

これとか傘の上に立ってるように見えますよね~
実際には中に金属のフレームが入ってて、服の中ではベルトでフレームに固定されているという過酷さ。

仮装した子供達はとっても可愛いのですが、実は結構過酷という気合いの入ったイベントです。子供の山車が来る度にまわりの香港人が「こっち向いて~」的な声を掛けたりしてかなり盛り上がってますので、中で観覧すると非常に面白いと思いますよ~。

パレードの動画

パレードの様子を動画で撮影してきたのでちょっとだけ♪

パレードは街を散歩して海鮮料理を食べよう

パレード終了後は二つの選択があります。

  • 終了を待たずにサクッとフェリーで帰る
  • 早く帰るのは諦めて島内観光する

なぜなら・・・
行きよりも帰りのフェリーが大混雑するから。。。

いやもうね、凄いことになってるんですよ。
↑の写真はパレードが終了して2時間ほど経って時点のものですが驚くべき長蛇の列。フェリーに乗るまで2時間待ちは当たり前とかいう噂ですが、フェリーの本数自体が少ないので実際にそうなると思います。

なので、パレードが終わって人が動き出す前に帰るか、いっそのこと海鮮料理でも食べて時間をつぶすかを考えた方が良いと思います。

もちろん、同じ日の深夜に饅頭タワーに登るイベントがあるので、そちらも合わせて観戦という手もありますが、これは結構過酷なツアーになるので・・・(詳細は別記事にて書きます)

饅頭祭シーズン以外の長洲島の名物は海鮮料理
ってことで、海沿いにはたくさんの海鮮料理店が並んでいます。比較的安く美味しい海鮮料理を食べることが出来るので、ここでビールでの飲みながら時間をつぶすのがベストチョイス。

なのですが、僕は今回一人で来たので料理の種類の食べられないし、時間もつぶせないしで。。。友達は大事だと思います(笑)

ちょっと外れの方に行くと地元の方が祈願している風景を見れたりもします。

漁港の風景もキレイなので、のんびり眺めたいところですが店気が良いととても暑いのでゆっくりとかは無理です。

というわけで、まずは長洲島饅頭祭のメインイベントの一つパレードについて書いてみました。もう一つのメインイベント「搶包山」については次の記事で紹介したいと思います。

 

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