[ペナン島] 世界遺産の街 ジョージタウンサイクリング
イギリス植民地時代の面影と他民族文化が残されていることが評価されて、2008年7月にマラッカとともにユネスコ世界文化遺産に登録されたジョージタウン。
街まるごとが文化遺産。
地図で見ると小さく見えるジョージタウンですが、歩くにはかなり大きく、かといってタクシーで廻ったら街の雰囲気が楽しめない。ってことで、ベストな選択はレンタサイクルなのです。自転車なのです(笑)
サイクリングなら以下に初回する主要な観光スポットをグルッと回っても3~4時間。快晴の日は相当キツイですが、夕方を狙って廻るのも良いですね~。もちろん日焼け止めはお忘れ無く!僕は曇り空の下3時間で真っ黒になりました。。。
レンタサイクルを借りよう!
観光客が多いチュリア通りやJettyのフェリーターミナル付近にはたくさんのレンタサイクル店があります。値段はだいたい1日でRM15~20(450~600円)くらい。お店によってママチャリしかないところからMTBなどを扱うところまで様々ですが、概ね自転車の質は良くないのであまり期待しちゃいけません。
僕はチュリア通りにあるLe belleという店で借りました。
理由は泊まっている「Chulia Heritage Hotel (チュリア ヘリテイジホテル)」から近いという適当なもので、車種もボロイ折りたたみ自転車とママチャリだけなので、これといってオススメというわけではないです(汗)
世界遺産の街を走る
イギリス統治自体の古い建物達が評価されて世界文化遺産に登録されたジョージタウンには、レトロでカッコイイ建物がたくあん有ります。一つ一つ見ていきましょう!
まずは、チュリア通り西端を左折(北東)しレッドガーデンがあるLaith通りへ向かいます。
レッドガーデンを通り過ぎてすぐ左手に見えてくるのがブルーマンション。
その名の通りとにかく青い。
19世紀頃、ジョージタウンを取り仕切っていた華僑の大富豪の邸宅で、現在ホテルとして営業しておりこの中に宿泊することが可能です。だいたい1泊14,000円くらいで、ジョージ時タウンの繁華街にも近いので一度泊まってみるのもよさげ。
そのままSultan Ahmad Shah通りを渡って突き当たり左手に見える真っ白なコロニアル調の建物がE&Oホテル(Eastern & Oriental Hotel)。
19世紀末の建築で、建てられた頃はホールで連日舞踏会が催されていたとか。かつては「スエズ運河より東で最上級のホテル」といわれた超高級ホテルですが、意外に宿泊費は安く(ジョージタウンでは超高いけどw)、2~30,000円くらいで泊まれます
ペナンはこの手の歴史有る建物に泊まれたりするのも楽しいですね~。
次に来る機会があったら1日くらい泊まってみようかな。
次はE&OホテルがあるFarquhar通りを東に戻ってコーンウォリス砦の方へ向かいましょう。右手にはペナンミュージアムも見えていますが道を渡ることが出来ないのでここは素通り。
そのまましばらく進むと↑の石像とちょっと開けた公園が見てきてTun Syed Sheh Barakbah通りに到着。ここを左折して海沿いへ向かいます。
海沿いにやってきました対岸にマレーシアのバターワースを臨みます。
今日はあいにく曇り空ですが快晴だったら気持ちいいでしょうね~
そのままTun Syed Sheh Barakbah通りを進むと、これまた立派なコロニアル建築の二つの建物が見えてきます。
こちらがシティホール。かつては東インド会社の拠点だった建物でその美しさからジョージタウンのシンボル的な建物となっています。現在補修工事中。
さらに隣にあるのがタウンホール。
19世紀末の建築
で、これらの建物の向かい側にあるのがコーンウォリス要塞。
1786年にペナン島を発見したイギリスのフランシスライトが上陸した場所といわれ、煉瓦造りの要塞とたくさんの砲台が残されています。
砲台からはマラッカ海峡の眺めが素晴らしい。
ちなみにコーンウォリス要塞の中に入るにはRM2の入場料が必要です。
しかし、ペナンの観光地は総じて入場料が高いのでRM2は良心的と言えます。
コーンウォリス要塞の東側に建つ時計台。
1897年に英ビクトリア女王即位 60周年を記念して建てられたものです。っていうかビクトリア女王即位 60周年ってなにげにスゴイね(笑)
時計台を過ぎたところで海沿いを離れて再び街中へ。
続いてやってきたのがプラナカン・マンション
19世紀末に建築された裕福なプラナカン(マレーシアなど東南アジアに移住した中華系移民の末裔)の邸宅で、内部には数々の高級家具や装飾品が展示されているらしい。
が、入場料がRM20(600円)と高い。
仕方ないので入口から中の様子だけ盗撮してきた(笑)
プラナカン・マンションの西側、Masjid Kapitan Keling通り沿いに建つのがセント・ジョージ教会。マレーシア国内で最古のイギリス式教会で、派手な飾りなどが全く無いシンプルな構造が特徴。
さらにその南側に並んで建っているのが観音寺。
広東省や福建省からやってきた中国人によって19世紀にに建立されたもので、今でも中華系住民の信仰の中心的な存在となっています。
巨大な教会と寺院が隣り合っているというのが、ペナンの風土をよく表していて面白いですね~。
これまたド派手な本殿。
そしてさらにMasjid Kapitan Keling通りを南進すると、今度はスリ・マハ・マリアマン寺院に到着。カラフルな装飾見思わず目を奪われてフラフラと内部へ。
この辺りはリトルインディアといわれるインド人街で、スリ・マハ・マリアマン寺院はジョージタウンで最も古いヒンズー教の寺院だそうです。
各宗教それぞれの特色が出ていて面白いです。
せっかく来たのでリトルインディアの辺りをブラブラしましょう。
インドっぽい音楽が大音量で響き、派手なアクセサリーを売る店がひしめく中にカレー屋があるという、インドのイメージを凝縮したような街(笑)
インド好きなら住みたくなるところですが、僕は別にインド好きではないので大丈夫。
お腹が空いたところにスパイスの臭いに釣られてインド料理の店に。
メニューの意味が全く分からないので店員にお勧めを聞いたところ薦められたのが「ROTI CANAL ONION:RM2」
RM2(60円)という安さが心配でしたが、案の定ちょっと寂しげな・・・
タマネギを練り込んで薄く焼いたナン生地を、かなり薄めのカレースープに漬けて食べるらしい。
そういえばインド人は左手を不浄の手と考えており、食事中には絶対使わないと聞いたような気がしますが、確かにインドっぽいお客さんは左手を封印して器用に食べていました。しかし、あれは日本人には無理だ・・・。
なお、なぜ不浄かといえば、インド人はトイレに行く際に紙の代わりに「左手」を使うからであり、そりゃ確かに食事には使いたくないよなと納得せざるを得ない感じです。僕は出張でインドに行ったことがありますが、あの国はきれい好きにはまず耐えられない・・・
リトルインディアからチュリア通りを挟んで向かいにあるのが潮州会館(韓江家廟)
詳細は分かりませんが韓江ってのは潮州を流れる川の名前だと思うので、そっち方面のお金持ちの家の廟ということではないかと。
さらに先ほど歩いてきたMasjid Kapitan Keling通りを渡ったところにあるのが、カピタン・クリン・モスク。今度はイスラム教の寺院だ。これだけ狭い範囲にこれだけの歴史有る宗教施設が凝縮しているのも凄い。宗教で戦う必要はないと実感しますよ♪
こちらは19世紀初頭に建てられたインド系ムスリム寺院。
「カピタン」とはまとめ役のことで、この地域のムスリムのまとめ役とされていたことが分かります。
カピタン・クリン・モスクのすぐ南側にあるヤップ・コンシ
福建省出身の葉(ヤップ)さん一族の霊廟。屋根の装飾が凄い。
ヤップ・コンシからCannon通りをさらに南へ進むと、なんだか観光客の数が増えてきたような・・・。お、どうやらジョージタウンでも有数の観光地として知られるクー・コンシが近づいているようです。
1906年に建てられた中国からペナンに渡った邸(クー)さん一族の霊廟。
ペナン島一豪華な装飾が施されているといわれ、その装飾の総重量は25tにもなるというから凄まじい。
中も凄い。
中国人、金が好きね~、とにかく金。
すげて中国の職人の手作業で作られたという精緻な装飾。
中に入るには入場料がRM10(300円くらい)かかりますが一見の価値はありかと。
クー・コンシを出て左手に見えるのがアテェ・モスク。
アテェ・モスク自体より、その周りにあったレトロなものが気になる(笑)
この自転車レンタサイクルかなぁ、これ貸してくれるところが有るなら少々高くても借りたいですね~
アテェ・モスクの西側へ廻ると観光客の姿は途絶えローカルな感じの街並みに。
と、こんな感じで走って約3時間。
ジョージタウンの主な観光スポットはぐるりと探索した感じです。
いやー、さすがに多民族文化の融合する街としてユネスコの文化遺産に登録されたというだけあって、これ以上ないくらい「ごった煮」の街ですね。だからこそ面白い!
ドミトリーに陣取って1ヶ月くらい住んでみたいと思う人が多いのも納得です。
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