マニアック香港 & 深セン

自転車天国としても有名な台湾！
世界最大の自転車メーカーであるGiantがあり、台湾全土にたくさんの素敵なサイクリングロードがあったりして自転車乗り憧れの国なんですよね～

ってことで、台中から近いところにあるサイクリングロード「后豊鉄馬道」＆「東豊自転車道（東豊自行車緑廊）」を走ってきました。

「后豊鉄馬道」＆「東豊自転車道（東豊自行車緑廊）」は台湾で初めて鉄道の廃線跡を利用して作られたサイクリングロードで、それぞれ后豊鉄馬道：4.6km、東豊自転車道：12kmのお散歩にちょうど良い長さとなっています。

二つのサイクリングロードは鉄道の線路と台中環線4号線（道路）が交差する辺りで繋がっているのですが、コース的にもわかりやすさ的にも、「后豊鉄馬道」の北端である「后里駅」から走り始めるのがお勧めです。

后豊鉄馬道への行き方

上にも書いたとおり「后豊鉄馬道」＆「東豊自転車道（東豊自行車緑廊）」を走る場合は、后里駅からスタートするのがお勧め。

ってことで電車に乗って后里駅へ向かいます。

今回は台中駅近くのガーデン ホテル 台中に泊まっているので駅まで歩いて台中駅から電車に乗ります。もし、高鉄台中駅（高鉄は台湾の新幹線）から行く場合は、高鉄台中駅と隣接している新鳥日駅から電車に乗ればOK。

電車に揺られること20分くらいで后里駅に到着。
駅を出るとレンタサイクル店がずらりと並んでいます。この状況ならレンタサイクルで迷うことは無さそうですね～。それぞれの店舗では取り扱い車種や値段が微妙に違うので、ブラブラ見て回っても良いかもしれません。

と、レンタサイクルの利用に当たって注意事項。
レンタサイクルの利用にはパスポートなどの身分証明書が必要です。僕はパスポートしか持ってなかったのですが、驚いたことに原本をお店に預けるようにいわれました（驚）

結果的には預けても問題なかったのでいいのですが、ちょっと怖いですね。
香港在住ならIDカードでも行けるかも・・・？あと、3,000台湾ドルくらいデポジットすれば良いという話もあるので、あらかじめ現金を用意していくのも良いかと。

レンタル費用は1日時間無制限で200台湾ドル（600円くらい）。
途中のトンネル（九号隧道）が18時で締まっちゃうので実際は19時前には戻らなきゃいけないですが、なかなか良心的なお値段ではないかと。

あと、レンタサイクルのスタッフにはあまり英語が通じません。
逆に日本語の方が通じたりするのが台湾の良いところ♪

后豊鉄馬道

ってことで、自転車を借りたら早速走りに行きましょう！
まずは、后里駅から台中環線4号線まで続いている后豊鉄馬道を走ります。

入り口は今回利用したレンタサイクル店「奇典租車中心」のすぐ隣。
ちょっとした飾り門をくぐると、なかなか良い感じの路地が続いています。

なのですが・・・入った直後から案内が無い（笑）

住宅街の中をどっちに走ったものやらという感じですが、とにかく線路沿いに南へ向かい一番最初に線路を渡っている道（内東路）で線路の西側へ行けばOK。

すると目の前に本物の后豊鉄馬道があります。
ここから先はキレイに整備された自転車道となるので道に迷うことはありません。

サイクリングロードの雰囲気はこんな感じ♪
実に気持ちいいコースですね～。さすが自転車天国台湾だけのことはある！

香港と同じく結構若い女の子がレンタサイクルを借りて走りに来てる。
また、コース沿いの空き地では歌ったり踊ったりしている集団もいてなんだか楽しげ。この辺もなんとなく香港と似てる～。

サイクリングロード沿いには休憩所や軽食が食べられる場所もあります。
台湾っぽいものをつまみ食いするのも楽しいかと。

スタートしてから約3Kmで、后豊鉄馬道の最大の目玉である九号隧道に到着。
もちろんかつて鉄道が走っていたときに使われていたトンネルで、長さはなんと1.2kmもあります。

中がこれまた良い感じなんだ～
内部には微妙に風が吹いていて凄く涼しい。壁面の掘削跡と照明が良い味出してます。

九号隧道を抜けると今度は目の前に大甲渓花梁鉄橋が登場。
こちらもかつて鉄道が走っていた頃の鉄橋で現在はレールを取り外して自転車が走れるように改造されています。

鉄橋からの大甲渓の眺めも素晴らしい。

花梁鉄橋を渡ってすぐのところにあるRAILWAY　VALLEY WINERY。
中に入るとワインや軽食の販売の他、ワインの試飲もできる模様。一方店内には「飲酒運転禁止」の張り紙もありどっちやねん！、と（笑）

線路沿いには相変わらずのどかな田園風景が広がっています。
これほどの整備状況、風景、おもしろスポットのサイクリングロードは日本にもなかなか無いのではないかと。

しばらく走るとなにやら謎のオブジェが並んでいます。
正面には大きな通り（台中環線4号線）があり行き止まりになっているので、どうやらここが東豊自転車道（東豊自行車緑廊）との分岐路になっている模様です。

東豊自転車道（東豊自行車緑廊）

東豊自転車道（東豊自行車緑廊）は台湾鉄路管理局東勢線の廃線跡を利用して作られたサイクリングロード。先ほど走った后豊鉄馬道はこの東勢線の支線の廃線跡で、今いる分岐点でY字型に分岐しています。

分岐点を反対側から見るとこんな感じ。左に進むと后豊鉄馬道で后里駅へ。
右に進むと東豊自転車道（東豊自行車緑廊）で東勢区方面へと向います。

これまた綺麗なサイクリングロードなのですが東豊自転車道（東豊自行車緑廊）の面白いところは、かつての駅のホームがそのまま残されていること！

この煉瓦の感じ、イイネ～

田園風景と八重桜。
本当にここは外国なのか（笑）

石岡ダム。
近くに貼ってあった案内によると、オプションコース的にこのダムの周りをグルッと散歩できるようなのですが、自転車で行けるのか微妙だったので今回はパス。

石岡ダムの近くには売店がたくさん集まっており、つまみ食いも捗ります♪
怪しい焼きソーセージを買ってみたのですが、味はイマイチだった・・・（笑）

それと石岡ダムの近くにはMERIDAのレンタサイクルがあります。
1日700台湾ドル程度（2,000円ちょっと）と値は張りますが、良い自転車を借りられるのがGood。ただし自転車に乗らずにここまで来るためには路線バスを乗りこなさないといけないので、日本人にはハードルが高いです。

旧石岡駅
前方が急なスロープになっていますが、聞いた話によるとかつてはここ「平ら」だったらしいです。それが1999年に発生した921大地震でこれほどの落差ができてしまったのだとか。なんか凄い話ですね～

また、旧石岡駅の近くにはトイレ等完備のツーリストセンターがあり、その周りがちょっとした広場になっています。

こちらは広場に展示されていた客車。
おそらくかつてこの路線を走っていたものってことでしょう。

さらに進んでいくと前方に「情人木橋」と書かれた分岐路が・・・
「情人」とは中国語の恋人のこと。つまり恋人の橋があるというわけですね。これはおっさん一人で見に行かねばなりませんね！

こちらが情人木橋。
別に恋人もいないし普通の橋でした（笑）

余談ですが、中国語で「愛人」は奥さんのこと。
日本語だと「情人」の方が愛人っぽい気がするのですが意味が反対になってて面白いですね～

ちょっとサイクリングロードから外れたところにあるお寺。
全面屋根付きになってるのが変わってますが、他のお寺もみんなこんな感じでした。

さらに進むと、梅子鉄橋で再び大甲渓を渡ります。

ここからの眺めもまた素晴らしい。

梅子鉄橋を過ぎると、自転車の数も微妙に減って少し静かな雰囲気になります。
谷の合間を抜けて、ちょっとしたトンネルをくぐると大きな湧き水？を発見。

周囲は果樹園になっている模様。
サイクリングロード沿いにおばあさんが座って自家製のフルーツなどを売っているので買ってみるのも楽しい。

そのまま道なりに走っていくと右手に謎の線路が・・・。
これはいったい何だろうか？とか考えながら走っていくと東勢客家文化園区に到着。

東豊自転車道（東豊自行車緑廊）はここで終点となります。

東勢客家文化園区には客家人の文化を伝える展示館の他、ちょっとした売店やミニSLなどおもしろそうなものがいろいろ。

売店のおじさんが臭豆腐を勧めるので食べてみたら超臭かった・・・

せっかくなのでミニSLに乗ってみた。
周りは親子連ればかりなのに、レーパン姿のおっさん一人で写真を取りまくるのは少々気が引けますが、旅の恥はかきすてで気にしない！

このあと、再び同じコースを走って后里駅へ。
天気が微妙に怪しくなってきたので、寄り道しないで帰ったら1時間強であっという間についちゃいました（笑）

コースは寄り道含めて往復で４０kmくらい。
自転車道の整備状況も雰囲気も良く、距離も半日くらいで走れる手頃な長さなので、台湾の田園風景を楽しむ観光スポットとしても面白いと思います。

なお、この数日後、谷関温泉に行くわけですが、谷関温泉は東豊自転車道（東豊自行車緑廊）の終点である東勢からさらに山を登ったところにあるので、自分の自転車を持参してそのまま温泉まで登るというコースもありなのではないかと思います。

次に機会があればチャレンジしてみたい♪