[台湾] 世界10大絶景サイクリングロード「日月譚」を1周する
2012年にCNNトラベルが選んだ世界でもっとも美しい自転車コースベスト10。
その中の1つのコースが、台湾の有名な観光地「日月譚」沿いのサイクリングロードです。と、聞いたら自転車乗り的には行かないわけにいきませんね~。
走る前に、そもそも日月譚ってなんなのよって話です。
日月譚は湖の北側が太陽(日)の形、南側が月の形をしていることから日月譚と名付けられたという台湾最大の湖(日本語だと「にちげつたん」ですが中国語的には「リーユエタン」といいます)。
その美しい湖面を眺めながら湖の際を走るサイクリングコースは実際走ってみると本当に気持ちいいコースで世界10大かどうかはアレですが、台湾でサイクリングするなら間違いなくお勧めスポットの一つといえるのではないかと思います。
なお、グルッと1周の全長は39kmとされていますが、今回実際に走ってみたところGPSの計測データ上では27kmくらいでした。ちょっとアップダウンはあるけど距離的にもお散歩にちょうど良いですね~
日月譚への行き方
日月譚へのアクセスは「自走」もしくは「バス」となります。
日月譚自体が標高749mとなかなかの高所にあるため、自走にはそれなりに覚悟が必要ですが気合いの入っている自転車乗りの方なら問題ないかと。
僕は気合いが入ってないのでバスで日月譚へ向かいます(笑)
日月譚行きのバスは台中駅からちょっと離れた場所にある台中干城站を始発として、台中駅、高鉄台中駅などを経由しながら走っているのですが、今回は始発である台中干城站から乗ることにしました。
乗車までちょっと時間があったので、台中干城站の近くにあった阿水獅猪脚大王というお店で豚足煮込みを食べてみた。ものすごくトロトロになるまで煮込んであってちょっと臭みがあるけど美味しい。
台中干城站はバス会社各社の窓口が集まっている場所。
当初バスターミナルのようなところを想像していたのですが、実際は全然違ってて大きな通り沿いにバス各社の窓口が並んでいるといった感じです。
日月譚へ行くには「南投客運」という会社のバスに乗る必要があるので、まずはこの中から南投客運の窓口を探します。
南投客運の窓口では通常のバスチケットの他、日月譚にある各種アトラクションをセットにした割引チケットも販売されています。今回僕はレンタサイクルとフェリー乗船がセットになった割引チケット(570台湾ドル)を買いました。
この割引チケットは、往復のバスと、レンタサイクル1~2時間、フェリーの乗船券、日月譚付近のバスの乗車券がセットになったものなのですが、フェリーに乗らないなら買わない方がお得です。
バスに揺られること2時間弱で日月譚のバス停に到着。
バス停付近の売店にはレンタサイクル1日10台湾ドル(30円くらい)と書かれた看板が下がっているのですが、これホントか?
今回購入した割引チケットに含まれるレンタサイクルはGIANTとMERIDAの直営ショップのみで、それぞれGIANT:1時間分、MERIDA:2時間分の利用が可能です。
また、高級車を借りたり時間をオーバーする場合でも差額を払えばOKということなので割と自由度は高い感じです。ただし、街のレンタサイクルよりは高いですが・・・
案内図で見たらMERIDAのショップが遠そうだったのでGIANTで借りたのですが、実はMERIDAのお店も歩いてすぐのところにあるので2時間くらい乗りたい場合はMERIDAに行ってもいいのかもしれない。
なお、今回、寄り道しながら日月譚を1周しましたが所要時間は約3時間でした。
あ、それからレンタサイクルの注意点。
后豊鉄馬道&東豊自転車道に行ったときと同じく、デポジットを払わないとパスポートの原本を預けなければなりません。良い自転車を借りるとデポジットもかなり高いので自転車が買えるくらいの台湾ドルを用意しなければなりません。
そうしない場合は、パスポーが必要なのでお忘れ無く~
日月譚1周サイクリングに出かけよう!
前振りがだいぶん長くなってしまいましたが、ここからが本番!
いよいよ世界でも有数の美しさを誇るという日月譚1周サイクリングに出かけたいと思います。
GIANTのお店の西側にサイクリングロードへの入り口があります。
この坂を下って日月譚の湖畔へ~
坂を下ったところにMERIDAのショップがありました。実はGIANTよりこっちの方が安いです。。。
湖畔まで降りてくると湖の上に遊歩道が造られています。
この水面のすぐそばを走る感じ、いいね~。
日月譚1周コースは大きく二つに分けることができます。
遊歩道の整備が行き届いている日月譚の西側(今回の前半)と、アップダウンを含む一般道を走る日月譚の南東北側です。
西側はアップダウンも少なく湖畔近くを走るので美しい景色を楽しむことができますが、後半は湖から離れてさらに激坂もあるコースなので「ちょっとお散歩」という感じであれば、西側だけ走ってサイクリングコースが切れたところで戻ってくるのがお勧めです。
ちなみに僕は性格的に1周しないと気が済まないわけですが(笑)
というわけで前半はこの素晴らしい景色。
写真だと実際の1/10くらいしかキレイじゃないのが口惜しい!
途中にあった永結橋。
台湾人、自転車道にこういうラブラブスポットを作るのが好きですね(笑)
そのまま走っていくと向山ツーリストセンターに到着。
ツーリストセンター前からの眺め。
実は今日は薄曇りなのですが、これ快晴だったら凄くキレイなんでしょうね~
向山ツーリストセンターの先でいったん湖畔を離れますがすぐに戻ってこの景色。
水の色がとてもキレイなのです。
緑もキレイだね~
なんて油断していたら・・・
なんか階段登場!
ここからこの先の展望台まで山道の押しが入ります。
ひーこら言いながら登ると薄山背観景亭に到着。
頭社盆地を見渡す絶景の展望台です。
展望台から坂を下ると一般道に合流。
整備されたサイクリングロードはここで終了となります。
↑のトンネルの方へ坂を下っていくと「頭社自転車道」や「頭社ダム」などがあるので、それらを見ながら元のコースへ帰るというのもありかと思います。たぶんそのコースの方が良いとこ取りできそう。
いやいや1周するよという場合は、トンネルとは反対を向き再び坂を登ります。
ここから先は、こんな感じの一般道を走ります。
湖畔からはちょっと離れますが、車もそれほど多くないので快適に走れます。
玄光寺船着き場に到着。
日月譚には、スタート地点である水社船着き場、ここ玄光寺船着き場、伊達郡船着き場の3つの港があるのですが、それぞれから自転車を持ってフェリーに乗船することが可能です。
ただし、フェリー1周分の料金(観光フェリーはこの3つの港で乗り降り中で1周の周回コースになってる)を払わなきゃいけないのと、自転車分としてもう一人分のチケット(合計2人分)を買わねばならないためちょっと損した気がするというw
ってことでもちろん前進だ!
と、意気揚々と先に進もうとしたわけですが、玄光寺船着き場から先はなかなかの激坂の上りになっています(T T)
距離2.5km、標高差100mくらいなので実はたいしたことないのですが、運動不足の今日この頃にあっては大変キツうございました・・・。
坂を登り切ったところに建っている玄装寺。
なかなか立派なお寺なので休憩がてらちょっと覗いていきましょう。
玄奘寺から眺める日月譚。良い場所に建ってますね~
説明が書いているのですがよく分からない。。。
本堂の3Fには玄奘頂骨舎利が奉られています。
思うに玄装は「玄奘三蔵(西遊記で有名な三蔵法師)」のことで、頂骨舎利は頭蓋骨の一部なので、かの有名な三蔵法師の仏舎利を奉る由緒正しいお寺ということではないかと。
ちなみに日本だと世界遺産にもなっている京都の薬師寺にも奉られているとか。
思わぬところでビッグネームと出会った!
玄奘寺から先は若干アップダウンを入れながら3.5kmほどの下りとなります。
で、下りきったところで3つめの港「伊達郡船着き場」に到着。
この近くから日月譚ロープウェイに乗れるってことで、がっつり観光地化されておりお土産店や買い食いスポットが盛りだくさんです。
観光客の数も凄いので押して歩いた方がよさげ。
実はちょっと疲れたのでフェリーに乗って帰ろうかと思ったのですが・・・。
いやいや、ここはやっぱり1周しなきゃダメでしょ!と思い直して再出発。
結果的には、伊達郡船着き場からスタート地点である水社までは10km程度だし、コースもそれほどきつくないので走って正解でした。
伊達郡船着き場をあとにして頭上を走るロープウェイを見ながら再び登ります。
登り切ったところにある孔雀園。
入り口近くで売ってたパイナップルが超甘くて美味しかった。
さらに進むと、また大きなお寺が登場します。
こちらは文武廟というお寺で、「文昌帝君(学問の神様)」「関聖帝君(三国志に出てくる関羽)」「孔子(儒教の開祖)」という3人の神様を奉るお寺だそうです。
本堂が超立派!
鈴を掛けて奉納できるみたいなのですが、どうやるのか分からなかった~
境内には聖水もあります。
販売しているわけではなく、お賽銭方式ってのが良心的。
文武廟を過ぎたら緩やかに下って、ゴールまではもうすぐ!
水社の市街近くになると再び日月譚沿いに遊歩道が整備されているのですが、あとで気が付いたところに依るとこちら自転車の進入が禁止だったようです。ごめんなさい。
しかし、この遊歩道はなかなか良いコースなので自転車を置いてでも覗いてみたいところ。
やっと帰ってきました水社~。
日月譚1周お疲れ様でした。
走りながら見たら、結構安い宿とかあるようなので泊まりで遊びに来ても良いかもしれません。
おまけ 観光フェリーに乗ろう
先にも書いたとおり、今回はフェリーチケット込みの割引乗車券を買ったので観光フェリーにも乗ってみましょう。
観光フェリーは水社船着き場、玄光寺船着き場、伊達郡船着き場の3つの港をグルグル周回しており1周300台湾ドルとなっています。
今回はバス停がある水社船着き場からスタート。
何社かフェリー会社があるようなのですが、チケットを見せて案内された会社のフェリーに乗ります。恐らく値段もコースも同じかと。
のんびり船から日月譚の景色を眺めるのもイイネ~。
なんか雨がぽつぽつ来ているのが気になるけど・・・
各港で下船して観光もできるのですが、今回はこのあとちょっと予定があって時間がないのでグルッと回るだけで終了。
ってことで台湾の有名観光地「日月譚」1周サイクリングでした。
前半のサイクリングロードの整備状況は素晴らしかったですが、世界10大っていうほどかというとそれほどでもないかな~、なんて思っていたのですが、日月譚がもっとも美しく見えるのは明け方らしいです。
泊まりで来て明け方から自転車に乗れば違う景色が見られるのかも!?
台北からはツアーとかもあるみたい
自転車に乗ったりはできないけど日本からアクセスの良い台北からだと以下のようなツアーとかもあるようです。
途中の見所も全部回ってホテル・交通機関全部込み込みでこの値段なら結構面白いかもですね
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