[シャングリラ] 火事で焼失した独克宗古城周辺を歩く

1,200年以上の歴史を持つというシャングリラの古城「独克宗古城」。
独克宗古城はシャングリラの主要な観光スポットだったわけですが、2014年1月に大火がありそのほとんどが焼けてしまったということです。

中国内でもっとも大きく歴史あるチベット族の居住地のほとんどが焼けてしまったというのは残念で仕方ないわけですが、大火から半年が経過してどんな風になっているのか見に行ってみることにしました。

独克宗古城のメインの入り口である駐車場。
観光客の車も少なく閑散としていますが、ここだけ見ると別に影響は無さそう・・・?

しかし、ちょっと奥に進むと、

何もない・・・
本当に何もない・・・。何という悲惨な光景か・・・

駐車場付近に数軒焼け残った店舗があるだけで、その奥には何も残っていませんでした(T T)

さらに奥へと歩きます。
大火から半年経ったというのに、まだ炭っぽい臭いが漂っています。

ちょっと高いところにある大亀山公園は火災を免れたようです。
焼け野原の中ぽつんと残る寺院とマニ車がなんだか寂しげ。

大亀山の裏側(北側)へ下るとかつての町並みが一部残っています。
どうやらこちら側は大火を免れた模様。

以前はこんな風景が続いてたんでしょうか・・・?

大火を免れた大亀山の裏側(北側)では旅館や飲食店が営業しているのですが、観光客もほとんどおらず開店休業といった感じです。

続いて大亀山の東側へ。
この辺りも焼け残った建物が多く、また、市街地に近いためポツポツとお客さんもいて微妙に活気があるような。

大亀山公園とその周辺は焼け残った模様

独克宗古城の中心である大亀山公園とその周辺施設はかろうじて焼け残った模様です

こちらが大亀山公園。
小高い丘の上に寺院とマニ車(写真右の金色の塔)が建っています。

大亀山公園の麓には中心鎮公堂と紅軍長征博物館、その向かい側にチベット族自治州博物館があります。

チベット族自治州博物館にはチベット医療に関する展示があって、さらにチベット医師による診察が受けられたりもします。

中心鎮公堂の地下は人民解放軍が「如何にこの地域を解放したか」の展示があるのですが、古城がほとんど燃えてしまった中このエリアだけ焼け残っているというのが皮肉というかなんというか・・・

大亀山を登っていくと立派な寺院が建っています。

こちら「マニ車」なので、廻すことが出来ます。
ちなみにマニ車とはチベット仏教で用いられる仏具で、廻した数だけお経を唱えたのと同じ効果があるとされています。

で、この巨大マニ車・・・
下部には廻すための取っ手が付いてて10人ぐらいいれば廻せるようなのですが、今回近くにいた中国人観光客4人と協力したくらいでは廻すことが出来ませんでした。無念・・・

大亀山からは古城が一望できます。
こちらは焼け残った北側のエリア。瓦屋根の建物が所狭しと並び古城っていう感じの雰囲気が良いですね。

しかし西側は焼け野原・・・

という感じで独克宗古城はほぼ壊滅状態。
もはや観光地としての価値を失っており、ここから復活するのは相当厳しいのではないかと思います。

少なくとも1,200年以上の歴史を持つ古い町並みはほぼ残されていないわけで。。。

 

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