元朗 錦田吉慶園で客家人の城壁村を見る
元朗の東に広がる農村地帯「錦田」にある錦田吉慶園(ガムティン カッヒンワイ)。
錦田吉慶園は香港はほとんど残されていない客家人の城壁村の一つ。
客家人は一族の団結力が強いことで知られ外敵から自分たちの一族を守るために城壁を築き、この周囲だけでもいくつもの城壁村があったといわれています。
ちなみに吉慶園を築いたのも、以前の記事で紹介した「屏山」付近に住んでいたのと同じ鄧一族とのこと。
錦田吉慶園への行き方
じつは錦田吉慶園への行き方はちょっと難しい。
元朗か大埔墟からKMBバスの64Kに乗って「蒙養小學」で降りるとすぐそばなのですが、これはちょっとアプローチがしにくい。
香港の中心部から電車で行く場合MTR西鐵線の錦上路駅で降りて少し歩くことになりますが、現地には案内看板などはほとんど無いため、何か資料がないとたどり着くことが出来ません(このページの下部に地図を表示しているので参考にしてくださいませ~)
錦上路駅を降りてB出口へ。
改札を出て駅前にある露店街をみながら歩き出すと、「ここは本当に香港か?」と目を疑うような広々とした風景が広がっています。
ここ、香港です(笑)
この風景を見ながら直進すると左前方に橋が架かっているので、その橋を渡り道なりに遊歩道を進みます。
なんかちょっとオシャレな1戸建て住宅が並ぶ遊歩道を抜けると錦上路にぶつかりますが、錦田吉慶園は影も形もない。実際にはもうちょっと前進した所にあるのですが、遊歩道が途切れてしまっているので左右どちらかから迂回する必要があります。
僕は路が分からなくて近所の人に聞いたら現地まで案内してくれました♪
そして到着した錦田吉慶園。
これまた立派な青煉瓦の城壁ですね~。一辺100mくらいの四角い城壁にぐるりと囲まれたエリア内に新旧の住宅がみっちり建っていて、今でも普通に住人が暮らしています。
城壁の入口は西側のここ1カ所のみ。
実際にグルッと歩いてみましたがホントに隙間一つありません。
城壁の四方は物見台のようになっている他、城壁の周囲にはかつてのお堀の跡も残されています。
城壁の中に入ってみましょう。
こちらは観光地化されている(というか住人が観光地として活かしたい気持ちがある)ので出入りは自由。
入口辺りにお婆さんがいて「ピクチャー、ピクチャー」と話しかけてくるのですが、HKD10くらい払うと客家人の服装をして写真を撮らせてくれるらしいです。その人達の写真を撮るのは有料ですが、街の写真は無料なのでご安心を(笑)
街の中には所々に古い建物が残されていますが、多くの家は新しく建て替えられたもので、あまり観光地っぽくありません。なんか東京の下町の路地に迷い込んだような感覚。
正面奥には先祖を祭る祠があります。
錦田吉慶園は日本人向けのツアーとも開催されるくらいメジャーな観光地なのですが、周囲を囲む城壁が凄いだけで内部は割とガッカリ感のある観光地ですね(汗)
香港では珍しい風景なので一度は立ち寄ってみても良いと思いますが・・・
住所 | Kam Tin Rd., Yuen Long, Hong Kong |
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