香港歴史博物館に行ってきた
4億年前のデボン紀から現在の香港へ至る歴史を3700点を超える展示物を通して学ぶことが出来るという香港歴史博物館に行ってきました。
せっかく香港に住んでいるのですから香港の歴史や文化的背景をちょっとでも知っていれば、より一層楽しいのではないかなと思ったりした今日この頃です(笑)
MTRチムサーチョイ東駅から徒歩5分。
もともとは1962年に開館した「香港博物美術館」だったそうですが、その後、1998年に17,500㎡を誇る現在の施設になったのだとか。1998年というのがポイントで1997年の中国への返還後に出来たものなので、アチコチに「中国になって良かった」という雰囲気が感じ取れたりするのが面白いところ。
さて、香港歴史博物館。
何が良いって、入場料がHK$10と格安なのです。しかも毎週水曜日は無料!
ただし無料日である水曜日はやはり混雑しているので、個人的にはHK$10払っても水曜日以外に行く方がオススメです。
内部の展示は広東語と英語の併記なのですが、正面入口入ってすぐ左のカウンターで日本語の説明が聞けるガイドを借りることが出来ます。こちら1台当たりHK$10掛かりますが、英語が得意な方以外は借りておいた方が楽しいです。
と、同じ場所にあるカウンターで荷物を預けることも出来ます。
なんかもう至れり尽くせり~
展示は古代の香港の自然環境と有史前の風景から始まります。
案内表示によると6000年前の新石器時代にはすでに香港付近に人が暮らしていたそうです。
続いて王朝の発展から漢代、清代までの歴史。
細かいことはよく分かりませんが、様々な民族が入れ替わり立ち替わりやってきて、それぞれの時代で国が形成されていくという、今の香港と同じスタイルだったんだなと。
香港の民族コーナーでは、現在香港周辺で暮らす主な4つの民族の生活習慣について紹介しています。って、そもそも一口に香港人とか中国人とか言っても、いろんな民族がいるんだなと再認識。
中国はデカイわ、やっぱり。
伝統的な結婚の儀式とか。
各民族のお祭りに関する展示物などもあります。
2階に移動するとアヘン戦争による香港の割譲以降の歴史展示になります。
この辺から現在の香港のイメージにだんだん近くなってきますね~
そして割譲後に発展する香港の街並みを再現した展示。
この辺りはかなり気合いが入っていて、実物大の商店や銀行、郵便局など当時の雰囲気を再現しています。
日本による占領期の展示も。
占領期間は4年弱であったにもかかわらず、1ブースを割いて展示している辺りに何か意図的なものを感じずにはいられませんが。。。
そして最後は戦後の香港が現在の大都市へと発展するまでの歴史。
↑の写真は、経済発展期に建てられた公共住宅の一般的な生活を再現したモデル。
日本の駄菓子や的なお店の展示も~
と、ざっと紹介してみましたが、これは展示物のほんの一部。
他にもたくさんの展示物があってなかなか面白い場所なので、興味を持つものがきっと見つかるはず。博物館で実物を見ると、また違った面白さがありますよ。
住所 | 100 Chatham Road South, Tsim Sha Tsui, Kowloon |
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電話番号 | 2724-9042 |
営業時間 | Mon,Wed-Sat:10:00-18:00 / Sun,Pub holiday:10:00-19:00 |
この記事へのコメント(4件) |コメント入力欄へ
先月、この博物館に行ってきました。意外と空いていましたが、目立ったのが車椅子や杖をついた人たちです。香港は結構段差が多いから、バリアフリーな場所は人気なのかもしれませんね。
展示で扱う時代が長大だから、きっと大味だと思っていましたが、とても楽しめました。
数億年~数千年前のブースは、世界共通ですね。地質だの,生物の分布だの。ささっとおさらいで眺めて、香港の地理的特質をつかみます。
アヘン戦争以降の展示が圧倒的。襲い掛かる西欧列強、寒村だった香港が世界の貿易港に変貌していく過程は、世界史の知識の穴をどんどん埋めてくれます。
各民族のお祭りの様子も、息を呑む巨大さで再現され、首が疲れるほど見上げました。
難は、冷房が利きすぎてること。寒いったらありませんでした。
それと、入場券買うところと入館するところ、トイレやミュージアムショップの連絡が「?」でした。いちいち階段下りたりエレベーターに乗ったり、なんで? 団体さんが来たら、絶対右往左往する造りです。でもこれはもう、リフォームしなくちゃダメなのかな。
何はともあれ、駆け足で見ましたが面白かった。香港を知るためにもお薦めです。
三年零八ヵ月(1941.4.8~1945.8.15)のブース冒頭に1931年頃お大陸での日本軍、とりわけナンキンでの30万人の記載、1997.7.1では1841年から始まるアヘン戦争から始まるが、その記載はホンの少しで、その後いきなり1941年からの日本軍を長々と、その後は英国との返還交渉になる。この項ではアヘンとの戦いが主だと思うのだが、全く北京の意向そのままと言う感想を受けた。この歴史館を見て最近のデモが十分理解できた。
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