香港のホテル・レストランでのチップの相場について

当サイトを見てくれている方から質問をいただいたので、香港に住んで普通に暮らしている日本人の視点からチップの相場について考えてみたいと思います。

で、早速結論から書くとこんな感じです

「多くの場合、チップは必須ではない。本当に感謝の気持ちがあれば、そのときだけ払えばいい」

旅行雑誌やまともな案内サイトなどを見ると香港のホテルやレストランではチップが普通と書いてありますが、香港人はいちいちチップなんて払いませんし、そもそもホテルやレストランの会計には「サービス料として10%」が加算されています。

サービス料がかからないようなローカルな飲食店ではそもそもチップなど要求されませんし、サービス料を加算している店では、こちらの意志にかかわらずサービス料がチャージされているのですから、さらにチップを払う必要はありません。

だいたい、香港のレストランやホテルはサービスが悪い。
一部のしっかりしたお店を除いて店員の教育ができておらず態度が悪いので「サービスに対してチップを払う」という原則に則ればチップを払える場面が著しく少なかったりもします(笑)

また、従業員の給料が極端に安くチップなしでは彼らの生活が成り立たないといった国々なら話は別ですが、香港は法律で最低賃金が保証されていますのでチップで生計を立てるという必要もありません。

僕が香港で暮らしている範囲では、ほとんどチップは払ったことがないです。
レストランで店員の態度が良かったときにちょっとだけ小銭を置いていく程度。

とりあえず要求、通ればラッキー

中国人や香港人によくある発想として「ダメもとでもとりあえず言ってみて相手が折れればラッキー♪」というのがあります。日本人だと遠慮してしまうようなことでも、彼らはとにかく言ってみる。

で、気の弱い日本人が折れたらラッキー的な・・・
まぁ、それが彼らの処世術なので否定する気はありませんが、かといっていちいちつきあってあげる必要もありません。

たとえば・・・
レストランで食事をして↑のようなおつりを渡されたことはありませんか?

写真の金額はHK$30。
普通に考えればHK$20+HK$10の2枚の紙幣で済むものをわざわざ小銭を混ぜてくる。

コレはあからさまに小銭をチップとして置いていけという意思表示だとおもうのですが、サービスとしてどうなのよって話ですよね。お客の立場からしたらチップを払わなかったら小銭で財布が重くなるし、そもそもチップは要求されて払う物ではありません。

しかもこういう店に限ってサービス料も取ってる。

そんな店でチップを払う必要があるかと言われたら僕の答えは断固としてNoだ!
先に書いたとおり彼らとしては「もらえたらラッキー」とばかりに自己主張しているだけですから、遠慮してつきあってあげる必要はありません。

で、チップを払わないと「チッ」とか舌打ちされるわけですよ。。。

こういうことを書くと、日本人がケチだと思われると思う方もいるかもしれませんが、サービス精神が欠落している彼らに、お金を得るためには良いサービスを提供する必要があると教えるのも日本人の価値だと思うのです。

だから良いサービスがあったときだけチップを払えばいい。
「チッ」とかやるような奴にはチップなど払う必要はありません。

レストランのチップ

良いサービスがあったときだけ、おつりの小銭の一部を置いていけばいいでしょう。もちろん必須ではありませんし相場とか考えずにおつりの小銭程度で良いと思います。もちろん食事中にイライラさせられたら置いていく必要もありません。

あと、同伴者に「チップを払うスマートな俺」を演出したい場合は払っても良いでしょうw そういう意味では仕事などでよく使う店ではチップをはずんでおくと今後もいろいろ便宜を図ってくれたりしますので、それはそれで意味があります。

基本的に香港ではローカル飲食店ではチップの必要はありません。
また、レストランなどではサービス料がきっちり加算されていますので、改めてチップを払う必要はありません。そう考えるとレストランや飲食店でチップが必要な場面はあまりないので、あくまでサービスが良ければ置いてくくらいの感じで良いのではないかと。

チップの払い方
チップが必要なレストランなどではおつりを黒い台紙のような物に乗せて持ってきます。おつりを受け取る際に、この台紙の上にチップ分だけを残しておけばOKです。相場などはありませんので、おつりの小銭でOK。

ホテルのチップ

部屋まで荷物を運んでもらった場合にHK$10-20くらいあげてもイイカモしれません。といっても別に必須ではないですし、他のアジアの国のように渡さないとベルボーイが帰ってくれないということもありません。

ベッドメーキングに対してチップを払うときは早い段階であげると良いかもしれませんが基本的には気持ちの問題ですね。こちらも必須ではないので部屋を汚してしまったときなどちょっと多めに置いておくとスマートかもしれません。

ある程度高級なホテルではサービスなどもしっかりしており、店員の態度も悪くないためチップを払う場面は多いかもしれません。

あと、旅行案内の雑誌やサイトにホテルのトイレではチップが必要と書かれていることが多いですが、僕が出張で香港に来ていたときから現在に至るまで、そういう物が必要だったことは一度もありません。

タクシーのチップ

必要有りません。

ただし、メーターの金額にHK$50.2とか小数点以下の端数がある場合、HK$51とかに切り上げられる場合が多いので、それくらいはチップとして許してあげましょう。旅行者の場合1ドル以下のコインは貰っても使う場面が少なく面倒ですし。。。

まとめ

原則としては以下の二つ

  • ローカル飲食店やサービス料が加算される店ではチップは必要ない。
  • 良いサービスがあったときだけおつりの小銭程度を置いていけばいい

ということで、本来の「サービスに対するささやかなお礼」という姿勢で良いと思います。向こうからチップを要求するような場面では払う必要はありません。

この姿勢だと高いレストランやホテルではサービスの質が高いことが多い(そうでないことも間々あるけど。。。)のでチップを払っても良い場面が多いでしょうし、反対に露骨にチップを要求してくるような観光客向けのレストランなどでは、店員の質が低く払う必要がないような気がします。

基本姿勢としてはチップは必須ではないということで、あとはお礼の気持ちがあればちょとだけ置いておく程度でOKです。アメリカなどのようにチップに対して神経質になる必要はありません。

 

この記事へのコメント(1件) |コメント入力欄へ

匿名 さん  2018年12月28日 15:24  返信

この記事をもっと早くに読みたかったです!全面的に賛成です。あんなひどい接客にチップ払うのは納得いかないです。ガイドブックにはチップ要と書かれてますが、払う意味がわからない場面が多過ぎるのが香港です。

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